“白磁のアーティスト”として知られた黒田泰蔵さんの「暮らし」にフォーカスした展示会が東京・京橋で開催

“白磁のアーティスト”の日常を彩る美意識にフォーカス。

6月10日(土)より、東京・京橋にある東京建物京橋ビル1階「BAG-Brillia Art Gallery-(バッグ ブリリア アート ギャラリー)」にて、展覧会「白の中のカラフル 黒田泰蔵の暮らし」が開催される。

世界的アーティスト・黒田泰蔵さんの「暮らし」に迫る

静謐な白磁の作品で知られる、2021年にこの世を去った世界的アーティスト・黒田泰蔵さん。

チャーミングな人柄であった黒田さんは、作品のみならず、暮らしについてもこだわりや美意識を持ち合わせていた。

黒田さんの暮らしの中には、「禅を感じる」と評された精緻な作品とともに、たくさんの「かわいい」や「色彩」があった。—それらを、人生の折々の出来事や思索に重ねて黒田さん自らの言葉で紹介した『Colorful』という書籍が出版されている。

展覧会「白の中のカラフル 黒田泰蔵の暮らし」は、この書籍を基軸として、「好きなものと暮らさずにいられない」という黒田さんの美意識のルーツを探りつつ、時代を超えても色あせない人間としての魅力を、白磁作品と合わせて紹介する。

展示スペース「+1」では、黒田さんの愛用品や蒐集品といった未公開品を展示。展示スペース&ギャラリーショップ「+2」では、『Colorful』で撮影を担当した写真家・田川友彦氏の作品の展示販売や、黒田さんの作品に関連した書籍の販売を行う。

やきものと共に生きた黒田さんの生涯

あらためて、黒田さんの経歴について紹介したい。

黒田さんは1946年に滋賀県能登川町で誕生。1966年に渡仏し、いずれ民芸陶器の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)となる島岡達三さんとの出会いを果たした。

島岡さんの紹介により、黒田さんはカナダの陶芸家であるゲータン・ボーダンさんに師事。1970年と1973年の一時帰国の際には、栃木県益子町の島岡さんのもとでも陶芸を学んでいる。

そして1980年以降は本拠地をカナダから日本へと移し、1992年に白磁作品を発表。アーティストとして高い評価を得ることとなった。

2020年には、日本人としては当時の現存作家として初めてとなる大阪市立東洋陶磁美術館での個展を開催。翌2021年に75歳で逝去している。

『Colorful』は、2019年末からの約1年半の間に行われたインタビューと撮影をもとに、生前に作成された1冊となる。一流アーティストであった黒田さんのルーツを知り、自身の感性を磨く糧としては。

白の中のカラフル 黒田泰蔵の暮らし
会期:6月10日(土)~7月30日(日)
開館時間:11時~19時 ※月曜日は休館/7月17日(月・祝)は開館、翌18日(火)は休館
会場:BAG-Brillia Art Gallery-
所在地:東京都中央区京橋3丁目6-18 東京建物京橋ビル1階
料金:無料
公式サイト:https://www.brillia-art.com/bag/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000052843.html

(IKKI)