にごり湯といろり料理でおもてなし「七味温泉ホテル 渓山亭」を訪ねて

長野県信州高山温泉郷のひとつ、七味温泉は静かな山間の渓谷の秘湯。湯は白濁の硫黄温泉。現在の湯宿は2軒である。

今回はそのうちの「七味温泉ホテル 渓山亭」をご紹介しよう。

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渓山亭は9本もの自家源泉を持ち、湧出温度は49~64度であるため加温・加水は不要、湯量も豊富で100%源泉掛け流しの浴場を備えている。ホテル内にある男女別の内湯と露天風呂、貸切野天風呂がふたつ、ホテルから歩いて数分のところにある日帰り入浴施設「恵の湯」が利用できる。

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部屋の担当の仲居さんから施設についての説明によると「温泉に入ると手やお尻が黒くなります」。沈んだ温泉成分が座ったときに付き、黒くなるのだそうだ。「そのまま放っておいても乾くととれます」とのこと。安心した。

早速「恵の湯」で旅の疲れを癒すことに。

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浴衣に着替え、宿の下駄をつっかけてカラコロと道を下って行く。

受付棟でもある食堂の前で宿のバスタオルを提示する。バスタオルがチケット代わりだ。姫の湯の暖簾をくぐって中に入るとすぐに大きな岩に囲まれた広い露天風呂が見える。開けっぴろげな更衣室で浴衣を脱ぎ、内湯でざっと体を流して露天風呂に浸かる。