パンと日本酒からアップサイクルしたクラフトビール「1st Anniv. Hazy DIPA」誕生

100年続く神奈川県のベーカリーが運営する「Better life with upcycle」は、ブルワリー設立1周年を記念して、日本酒蔵元「泉橋酒造」とコラボレーション。

パンのミミを原料に醸造する同ブルワリーが、日本酒酒米の精米で発生する米粉を使用して醸造したクラフトビール「1st Anniv. Hazy DIPA」を、3月18日(火)にリリースする。

パンのミミを使ったクラフトビールの醸造

「Better life with upcycle」は、1924年創業の「栄屋製パン」を母体とし、2022年からサンドイッチ用食パンなどの製造で発生するパンのミミを、モルトの一部に代替したクラフトビールを販売する部門として創設された。

2024年には、自社醸造所を設立。これまでにレギュラー銘柄3種類を含む、14種類以上の製品をリリースしてきた。

本来はモルトを主原料としてクラフトビールを醸造するところを、10%〜60%のパンのミミを代替使用している。

異業種によるサステナブルなクラフトビール

今回は異業種コラボレーションの第4弾として、日本酒づくりの過程で発生した米粉を醸造に使用。

同ブルワリーの基本製法である食パンのミミとあわせて、濁りを伴う風味豊かな「Hazy(ヘイジー)Double IPA」スタイルのクラフトビール「1st Anniv. Hazy DIPA」が誕生した。

ブルワリーと日本酒蔵元によるアップサイクル

1857年創業の「泉橋酒造」では、酒米の栽培から一貫した酒造りをおこなっている。酒造りでは米を磨く精米工程があり、この際に発生する米粉は、これまでにもさまざまな活用方法が模索されてきた。

今回の醸造では、神奈川県海老名市周辺で収穫した酒米「山田錦」の精米米粉をもとに、パンのミミ、複雑な香りを醸すホップを潤沢にブレンドして使用し、すべての素材の力をいかして、いまもっともポピュラーなビアスタイルに仕上げた。

重厚なホップの香りをかさねた、まろやかな味わい

サステナブルにフォーカスしたクラフトビールが数多く存在する中で、同ブルワリーがもっとも重視するのは味わいだ。嗜好性が高いクラフトビールは、なによりも美味しさだという。

緻密な設計と手間を惜しまない醸造をかさねることで、理念に終始しないクラフトビールとしての味わいを追求した。

ホップはSabro、Strataなどをふんだんに使用しており、グレープフルーツ、ベリー、ミントのアロマが感じられる。

パンのミミと米粉、そして米粉の一部でつくった甘酒をマッシュインすることで、甘く滑らかな口当たりを表現している。

アロマにレイヤーを持たせるため、ホップの投入タイミングにもこだわっており、マッシュホッピング、レイトホッピング、ドライホッピングの3段階に分けた。そうすることで、苦味をおさえた口あたりでありながらトップからフィニッシュまで楽しめる、贅沢でグラマラスなビールに仕上がっている。

パンと日本酒から誕生したクラフトビールを試してみては。

1st Anniv. Hazy DIPA
発売日:3月18日(火)
種類区分:発泡酒
アルコール:8%
取扱店:東京都 SINANOYAほか、神奈川県 goozいちょう並木店、三河屋Cial横浜ANNEX店、三河屋VINA GARDENS PERCH店ほか
公式ECサイト:https://upcycle-beer.com

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000120139.html

(田原昌)