「つくる」から「つながる」へ。石巻工房が紡ぐ、地域と環境を想うサステナブルな家具づくり

東日本大震災の復旧をきっかけに生まれた石巻工房が、アウトドア家具の販売開始や能登ヒバの活用など、地域と環境に配慮した新たな取り組みをスタート。カリモク家具との協業によるプロダクト「Maker Pack」の拡充や、石巻の職人が手掛ける「The Originals」の展開など、着実に進化を遂げる石巻工房。地域に根ざした活動を続けながら、国内外に向けてその活動の幅を広げている。

アウトドア家具の販売開始と能登ヒバの活用

石巻工房は、アウトドア用のソファシリーズ「KOBO SOFA」(1・2・3人掛)と「105° LOUNGE CHAIR」の販売を開始した。震災復興への貢献として、昨年12月には能登半島地震からの復興支援のため、能登ヒバを採用した商品を発表。現在では、ほぼすべての商品で国産材家具を製作している。

また、石巻工房はカリモク家具との協業を深め、「Maker Pack」の開発・充実に注力している。カリモク家具が開発したGLT(ギャザード・ラミネーティッド・ティンバー)は、日本の里山から得られる広葉樹を余すことなく活用する革新的な木材だ。環境負荷が低く、持続可能な森を支える新たな木材料として注目されており、「Maker Pack」の樹種として採用されている。

GLTは、反りや変形に強く、ウレタン塗装により傷や汚れにも強いという特徴を持つ。カラーバリエーションは、NATURAL、ASH、SOIL、INKの4種類。空間に合わせて選択が可能だ。フラットパックで届けられる「Maker Pack」は、輸送時のカーボンフットプリントを削減し、サステナブルなものづくりを体現しながら、モダンな空間にも調和する高品質な家具を提供する。

「The Originals」の拡充とコミュニティへの貢献

2011年7月、野外映画上映会のために石巻の高校生と製作した「ISHINOMAKI BENCH」は、その後も人々に利用され続け、コミュニティ形成に貢献してきた。企業のオフィス向けにデザインされた「KOBO SOFA」をアウトドア仕様に改良し、新たな製品として展開。フレームには屋外でも使用可能な針葉樹を使用し、カリモク家具がクヴァドラ製のアウトドア用張地を使用した外部用クッションを製作することで、屋外での利用に適したソファを実現した。

昨年12月に採用された能登ヒバは、「105° LOUNGE CHAIR」や「AA STOOL」シリーズなどに展開されており、多くの商品でオプションとして選択できる。「Maker Pack」や「The Originals」は、石巻工房の東京ショールームや、dotcom coffee Asakusabashi(浅草橋)、dotcom space Tokyo(原宿)のカフェで実際に見て体験できるので、訪れてみてはいかがだろうか。

石巻工房:https://ishinomaki-lab.org

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000119527.html

(akihiro takeji)