新しいグラフィック表現の研究を行うデザイナー 深地宏昌氏の個展「Shape of NOW」が京都で開催

京都にあるギャラリー兼ワインバー「MON(モン) GALLERY AND WINE BAR」では、10月28日(土)~11月13日(月)の間、プロッターを用いた「Plotter Drawing(プロッタードローイング)」を中心に、新しいグラフィック表現の研究を行うデザイナー 深地宏昌氏の個展「Shape of NOW」を開催する。

時が止まったかのような感覚をもたらす作品の数々

繊細な線で幾重にも重ねられた深地氏の作品は、流れる時間を凝縮し、まるで時が止まったかのような感覚をもたす。

同展では、過去・未来といった時間軸、時間によって生まれる新しい・古いなどの概念に着目した。

写真1:Aging 写真2:Peeling 写真3:WAMON 写真4:OnSteel 写真5:Com-Potte

写真1:Aging 写真2:Peeling 写真3:WAMON 写真4:OnSteel 写真5:Com-Potte

腐食させた銅板にプロッタードローイングによって生まれていく緻密な線を幾重に彫って描いた新作「Aging」シリーズをはじめ、ドローイングに偶発的な箔を施した「Peeling」シリーズ、コンピュテーショナルプロセスを活用して創る陶芸シリーズ「Com-Potte」など、多様な作品群を織り交ぜて展示を構成する。

デザイナー 深地宏昌(ふかじひろまさ)氏

デザイナー/グラフィック・リサーチャー(視覚表現研究者)の深地宏昌氏は、ベクターデータを変換・出力する機器であるプロッターを用いてデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現をつくり出すプロッタードローイングという手法を軸に、新しいグラフィック表現の研究を行う。

2023年より堀川淳一郎氏と共にクリエイティブスタジオ「DIGRAPH」を発足。カンヌライオンズ、ザ・ワン・ショー、ニューヨークTDC賞、D&ADアワードなど受賞多数。

ギャラリーの先にワインバーが広がる非日常空間

「MON GALLERY AND WINE BAR」は、京都を拠点に活動するデザイン事務所エコノシスデザインが、今年1月にオープンしたギャラリー兼ワインバー。

アート・工芸品・骨董品などの展示や販売を行う「ギャラリー」と、多国籍のナチュラルワインが愉しめる「ワインバー」で構成されている。

築50年のビルの1階を改修して創られた同場所は、鉄筋コンクリート造。幅は約5mとやや狭いものの、奥行きは22mあり天井高は4m。俯瞰すると縦長の形になっており、敷居を跨いだ瞬間に「日常」の世界とは分断されたような空間が広がる。

手前にはギャラリー、奥へと進むとワインバーがあり、その間に壁や境界線は設けていないため、どちらも堪能できる構造になっている。

「古」と「新」の特製を持つ空間とプロッタードローイングの作品の共鳴を体験してみてほしい。

「Shape of NOW」
会期:10月28日(土)~11月13日(月)
オープニングレセプション:10月27日(金)18:00~21:00
作家在廊日:10月28日(土)・10月29日(日)
会場:MON GALLERY AND WINE BAR
所在地:京都府京都市中京区上一文字町285
公式サイト:https://mon.kyoto/
DIGRAPH公式サイト:https://digraph.jp

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000115911.html

(IGNITE編集部)