奈良井宿に建つ分散型宿泊施設「BYAKU Narai」が、新たに2棟の古民家を改修しリニューアル

200年以上前の歴史が残る⻑野県塩尻市の宿場町・奈良井宿に建つ「BYAKU Narai(ビャク ナライ)」。

開業2周年を迎える「BYAKU Narai」が、 新たに2棟の歴史的建造物の改修工事を経て、2棟4部屋を増床リニューアルした。8月4日(金)のオープンに向け、公式サイトにて宿泊予約を受付中だ。

島茂屋

島茂屋

奈良井宿内に客室が点在する「BYAKU Narai」

長野県初の分散型宿泊施設「BYAKU Narai」は、2021年に「歳吉屋(トシヨシヤ)」、「上原屋(ウエハラヤ)」の合計12室でオープンした。今回のリニューアルでは、新たに「島茂屋(シマモヤ)」3部屋と、「かね上屋(カネカミヤ)」1部屋の2棟4部屋を増床する。

かね上屋

かね上屋

2棟の古民家から贅沢な4室の客室が登場

1.雰囲気の異なる3部屋を増床した「島茂屋」

築150年を超える類稀な大きさの土蔵が目を引く「島茂屋」には、雰囲気の違いが楽しめる3つの客室がある。近年は「三澤漆器店」として、訪れる人に木曽漆器の魅力を伝えてきた建物だ。

新たに誕生したのは、座敷飾りに追想する客室「百十三」、明るい木材から優しさを感じる天井の客室「百十四」、荘厳な小屋梁に触れ、悠久の時を感じさせる客室「百十五」の3部屋だ。

「百十三」客室

「百十三」客室

各部屋にある広い中庭からは、山の木々を近くに感じることができる。露天風呂とテラスが設置され、宿泊客に贅沢な空間とくつろぎの時間を提供する。

「百十四」のテラス・露天風呂

「百十四」のテラス・露天風呂

「百十五」客室

「百十五」客室

島茂屋の夕食は、レストラン「嵓 kura」で提供する新郷土料理を、部屋食スタイルにアレンジした専用メニュー。部屋でゆったりとくつろぎながら夕食を楽しめる。

朝食は、レストラン「嵓 kura」にて提供。夕食とは異なる雰囲気で食事ができるのも島茂屋の魅力だ。

部屋食スタイルの夕食※イメージ

部屋食スタイルの夕食※イメージ

2.プライベートサウナ付きの一棟貸し古民家「かね上屋」

「かね上屋」は、奈良井宿の伝統的家屋として特定物件に指定されている歴史的建造物。

築200年を超えるこの建物をリニューアルし、一棟貸切の「百十六」として蘇らせた。江戸時代の生活に自らを重ねることができる、贅沢な空間となっている。

「百十六」客室

「百十六」客室

「百十六」の特長のひとつは、贅沢にもプライベートサウナを設置していること。

サウナで静かに自分と向き合った後は、寺の石垣を眺めながらの外気浴で心と身体をリフレッシュ。心身ともに整ったら部屋に戻り、畳の間で目を閉じるなどして、ゆったり過ごしてみては。

「百十六 」のプライベートサウナ

「百十六 」のプライベートサウナ

「百十六」のテラス・露天風呂

「百十六」のテラス・露天風呂

佐野文彦氏が「BYAKU Narai」の新たな空間づくりを担当

建築設計・空間プロデュースを担当したのは、建築家・美術家の佐野文彦氏。同氏は、初めて奈良井を訪れた時「こんな場所が実際にあるのか」と驚いたとコメントしている。

「日本中から地域性や土着の景観といったものの多くが失われて久しい。駅を出るとロータリーを囲むようにチェーン店やビジネスホテルが立ち並ぶのが当たり前になってしまった。奈良井の駅に降りたつと、そこには200年以上前の中山道の宿場町が残されていた。車と電気の光を無くせばまるで江戸時代、映画のセットのようなその景色は、現実とは思えない姿だ。そんな昔から変わらない通りの中に、私たちが手を加えた空間がひっそりと佇み、奈良井の景観の一部として訪れる人々を迎えられることを嬉しく感じている」(佐野氏)

佐野文彦氏

佐野文彦氏

江戸時代にタイムスリップできる新たな「BYAKU Narai」。今日まで残された奈良井宿の古き良き雰囲気に包まれて、特別な時間を過ごしてみては。

BYAKU Narai
所在地:
歳吉屋(⻑野県塩尻市奈良井551)
上原屋(⻑野県塩尻市奈良井607)
島茂屋(⻑野県塩尻市奈良井581)
かね上屋(⻑野県塩尻市奈良井664)
公式サイト:https://byaku.site/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000076428.html

(佐藤未悠)