2022年のボジョレーワインは収穫量は少なくても品質が良好?最新レポートを紹介

「美味しいワインの季節がやって来る!」

毎年11月の第3木曜は、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日だ。ボジョレー・ヌーヴォーは、ワインの産地「ボジョレー」で作られる新酒のこと。今年は、初夏の気候条件の激しい変化や夏場の猛暑によりぶどうの収穫量が少なく、ボジョレーワインの生産量にも影響が出ている。しかし、幸いにも品質は良好とのことだ。

この件について、レポートとともに明らかにする。

今年のボジョレーワインは品質が良好

今年は、ぶどうの収穫量に区画ごとにばらつきが生まれた。6月の局地的な雹(ひょう)や熱波と乾燥の影響だ。

全体的な収穫量は過去5年平均に対して約23%減ると予測され、少ないと見積もられている。しかし、予期せぬ効果も。乾燥して日照に恵まれたことによりぶどう畑が病害から守られ、衛生状態が保たれたのだ。そのため、今年のぶどうの品質は良好といえる。

ボジョレーのワインは、広大なぶどう畑で作られる

ボジョレーワインは、フランス南東部・ブルゴーニュ地方の最南部にあたるボジョレーのぶどう畑が産地だ。

14,500ヘクタールに12の認定地域・AOC(Applélation d’Origine Contrôlée)があり、パーティー用ワイン・特別なワイン・個性的なワインなど、それぞれ特長的なワインを製造している。そのなかに、9つの協同組合醸造所・2,000以上のドメーヌ(*1)・200以上のネゴシアン(*2)がある。

ボジョレーワインの日本公式サイトとInstagramアカウントをオープン!

今回ボジョレーワイン委員会では、「ボジョレーワインをもっと気楽に楽しむ!」をテーマに、日本語公式サイト「ボジョレーワインPress」とInstagramをオープンしている。

日本ではボジョレー・ヌーヴォーが有名だが、実はそれだけではない。12のAOC認定地域で、1年を通して豊かな味わいを楽しめるワインが多数ある。公式サイトやInstagramでは、その魅力を紹介。『ボジョレーワインPress』を通して、それぞれのワインの特徴や料理のペアリング、ボジョレーワインの取り組みなどを体験したい。

今年のボジョレーワインは供給量が少ないとはいえ、例年通り良質な味を期待できそうだ。

『ボジョレーワインPRESS』で、ボジョレー・ヌーヴォーの話題を含めワインについてチェックしてみては。

ボジョレーワインPress
公式サイト: https://beaujolais-wines.jp
Instagram: @beaujolaiswines_jp

(下嶋恵樹)

*1 自らぶどうの栽培から酒造、袋詰めなどをおこなう生産者
*2 自分で畑を持たずにぶどう栽培家などから購入したワインを販売する生産者