【調査結果発表】コロナ収束後を見据える「海外旅行」に関する意識調査結果

以前は気軽に楽しめた海外旅行も、今では難しいものになってしまったが多くの人はどのように意識しているのか。

生活者の意識把握に努めるCCCマーケティング総合研究所は、1月6日~9日に「海外旅行に関する調査」(*)を実施。その結果を発表した。

コロナ渦での海外旅行に対する意識調査

この調査は、新型コロナ感染症の影響で海外旅行に行けない状況が続く中で、生活者が海外旅行に対しどのような意識を持っているか把握することを目的として実施。

調査は全国の20歳~79歳の男女のうち、2015年~2019年に海外旅行経験があり、かつ旅行先や旅行内容の決定に関与する人を対象とし、1,550名からの回答を得た。

男性や海外旅行頻度の高い人は「今年は行きたい」

「新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いてきたら、海外旅行に行きたいと思っている時期」を尋ねたところ、全体では「2022年」(23.1%)、「2023年」(24.8%)、「2024年」(19.2%)、「2025年以降」(25.5%)と分かれる結果となった(図1)。見通しはさまざまであることがわかる。

それでは早い時期に行きたいと考えているのはどのような人か。

性別では「男性」、年代では「50代」、「5年間の海外旅行回数が4回以上」の旅行頻度が高い人で、今年(2022年)行きたいと回答した割合が3割前後と比較的高めの結果となっている。

また、「自分は行きたいと思わない」が全体で7.4%となっており、年代では「30代」と「70代」、「5年間の海外旅行回数が1回」の旅行頻度が低い人で、それぞれ約1割が回答している。

過去5年間に海外旅行経験があっても、新型コロナウイルス流行の時期を経て「行きたくない」と思うようになった人が一定数存在することがわかった。

これからの海外旅行に求めることは「リラックス」

次に、海外旅行に求める要素や目的を見ていく。図2ではコロナ禍以前の5年間の旅行で求めたものと今後求めたい要素・目的を比較している。

30%以上の回答となった項目は双方共通しており、全体傾向の大きな変化は見られないが、項目ごとに見ていくと「ゆったりとリラックスするため」が9.3ポイント、「日常のストレスから離れるため」が6.6ポイント上昇。

また、「子どもにさまざまな経験をさせるため」も5.4ポイント増加している。

行きたい先はハワイ・台湾・イタリア

最後に、これまでの5年間の旅行先と今後行きたい旅行先を聞いた(下表)。

新型コロナウイルス感染症が流行する前の5年間(2015年~2019年)にプライベートの海外旅行で訪れた先は、台湾(27.4%)、ハワイ(24.2%)、韓国(20.6%)の順。

今後行きたい場所は、ハワイ(48.7%)、台湾(30.6%)、イタリア(29.2%)がトップ3となった。

ハワイは半数近くの人が回答し、人気の高さを物語っている。また、オーストラリアや北欧、ニュージーランドはコロナ禍前の5年間の旅行先としては順位が低かったものの、「行きたい場所」としては上位に入った。

コロナ渦が収束し、また気軽に海外旅行へ行けるようになった際に参考にしたい。

CCCマーケティング総合研究所:https://www.cccmk.co.jp/thinktanks

(hachi)

* 回答数:1,550サンプル、調査方法:インターネットによるアンケート調査