圧倒的なプレミアム感── メルセデスの新型「Vクラス」が登場

新型Vクラスが搭載するパワートレーンは1種類。世界でもっとも厳しいとされる日本のポスト新長期規制に適合するため、わざわざ日本専用に開発した2.2リッター直4BlueTEC・ディーゼルエンジンを搭載している。
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排出ガスに含まれる有害なNOx(窒素酸化物)は、尿素水溶液「AdBlue(アドブルー)」を噴射して化学反応を発生させ、その80%以上を無害な窒素と水に還元。一方、NOxとトレードオフの関係にあるPM(粒子状物質)は、DPF(粒子状物質除去フィルター)によって燃焼・除去される。
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パワースペックは最高出力163ps/最大トルク380Nm。最大トルクをわずか1,400rpmという低回転域から発生し、大柄かつ車重2トンを超えるボディを力強く加速させていく。JC08モード燃費は15.3km/Lと、その大きさを思うと十分に満足できるものだろう。

ボディタイプは、「標準」「ロング」「エクストラロング」という全長の異なる3種類が設定された。内外装の仕立ては「メルセデスのミニバンに相応しい」と謳われるだけあって、一段と高められた品格やラグジュアリー感をまとっている。

■標準
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■ロング
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■エクストラロング
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シートレイアウトは2列目は独立シート、3列目はベンチシートの最大7人乗り。脱着可能なシートを採用することによって、2列目を後ろ向きにセットしたパーティースタイル、後席を2座のみとしたショーファードリブン、2列目以降のシートをすべて取り外したアクティブスタイルを使い分けることができる。
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大柄なボディだけに取り回しも配慮され、「360°カメラシステム」や「パークトロニック(超音波センサー)」、自動操舵&ブレーキ機能によって縦列・並列駐車をサポートする「アクティブパーキングアシスト」などが標準装備される。但し、全グレードがFR(後輪駆動)となり、残念ながら4WDは設定されなかった。
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国産の大型ミニバンをターゲットとした価格設定はまさに絶妙。また、「リアエンターテイメントシステム」や「テールゲートテント」、「車内用バイシクルホルダー」など、日本向けに用意されたオプション装備の充実ぶりも嬉しい。

■グレードおよび価格は以下の通り
V 220 d TREND=535万円
V 220 d=620万円
V 220 d AVANTGARDE long=695万円
V 220 d AVANTGARDE Extra-long=730万円

(zlatan)

写真:メルセデス・ベンツ日本