東伊豆の海を望む高級ガゼボで、瞑想して疲れを癒す

東伊豆の温泉、北川温泉に位置する温泉旅館「望水」。 その名の通り、相模灘を見下ろす絶景は壮大な四季ごとの表情を見せ、旅人の心を和ませてくれる。 望水では今年11月、新たに2つのプレミアムガゼボが誕生した。 ガゼボとは、海へせり出すようにしつらえた東屋のこと。 従来のガゼボに比べ、プレミアムガゼボはよ…

ホテルと旅館が融合した「RYOKANスタイル」で寛ぐ「箱根翠松園」

自然豊かな箱根小涌谷に佇む「箱根翠松園」。 かつて三井家の別荘として知られた文化財「翠松園」を敷地内にそのまま残したことに由来してつけられた名である。 箱根翠松園のロビーフロントのある本館は純和風な旅館名とは異なりモダンな外観。 ゆったりとしたロビーからはなだらかな斜面の下に宿泊棟が見える。 ロビー…

ピルスナービールの元祖「ウルケル」の限定版を本場チェコで味わう

日本で一番親しみのあるビールと言えば、透明な黄金色に輝く「ピルスナー」。 ピルスナータイプのビールが初めて作られたのが、チェコのPilzeň(ピルゼン)という街である。ピルゼンのビール、という事で「Pilsner(ピルスナー)」というわけだ。 1842年にそのピルゼンで誕生したビールこそが、世界的に…

佐賀いっぱいの夕食。美肌の嬉野温泉「和多屋別荘」離れ水明荘

佐賀県の嬉野温泉は島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉とともに肌への効能が高い温泉として日本三大美肌の湯として選出されている。 泉質はナトリウムを多く含む重曹泉でぬめりがあり、湯上りの肌はツルツルに。 今回は温泉街でもひときわ目を惹く大型旅館「和田屋別荘」を紹介しよう。 黒川紀章氏が設計したタワー…

王族と貴族の街・優雅なウィーンのカフェ文化

ウィーンの街を歩いていると、歴史がありそうな門構えのカフェが突如姿を現す。 外観はシックで目立たなくても、一歩中に入ると貴族的な華やかさが出迎えてくれたりもする。 特にリンク内(旧城壁の内側)にはそういったカフェが多く、ウィーンは「カフェの街」と呼びたくなる。 ウィーンでの「カフェ」の扱いは、日本と…

この秋はタイムスリップしよう。住民が守る江戸時代「妻籠宿」を歩く

長野県木曽郡に中山道と伊那街道の分岐点にあり、古くから交通の要衝として栄えた「妻籠宿(つまごじゅく)」がある。 明治時代になると新たに鉄道や道路が作られ、宿場としての機能を失い衰退の一途をたどった。 その後、昭和の経済成長期に江戸情緒のある街並みが見直され、妻籠宿と旧中山道沿いの観光資源を「売らない…

美しき城と麺グルメの街・白河の地道な努力と復興への情熱

東北新幹線で東京を出発し、福島県に入るとすぐに到着するのが新白河駅。 ここは松尾芭蕉の俳句 「西か東か 先早苗にも 風の音」 でも有名な、歌枕にもなっている「白河の関」がある東北の玄関口だ。 白河と言えば、麺グルメが外せない。 なんと白河ラーメンの店は、市内で100軒を越えているのだそうだ。 醤油味…

夜も眠らない。モスクワのパワーを感じる美しい広場のライトアップ

モスクワの中心である、赤の広場に程近い地下鉄駅「Театральная(チアトラリーナヤ)」を降りると、賑やかな人の波に驚かされる。 外はもう真っ暗で、10月と言っても肌寒いモスクワを多くの人々が行き交い、とても活気づいていた。 マルクスの像が立つ「革命広場」には光の門ができていた。アールヌーボー調…

昭和レトロと豪勢な食事が魅力。かにかまくらの城崎温泉「やなぎ荘」

外湯巡りの代表格ともいえる兵庫県の城崎温泉。 近年は海外からの観光客も多く平日でも賑やかで、外湯めぐりもいくぶん混雑を覚悟しないとならないのが温泉好きには寂しくもある。 今回は、(宿の主人曰く)充実した設備はなく建物は古い木造建築の鄙びた宿の「やなぎ荘」を紹介しよう。 温泉街のほぼ中央にある外湯「柳…

錦絵の中に迷い込む。秋の嵐山、嵯峨野で紅葉を堪能しよう

朝夕の冷え込みでじわじわと紅葉シーズンが近づいてきた。 紅葉がみごとなスポットは日本全国にさまざまあるが、日中の寒暖の差の大きい京都での紅葉も見逃せない。 阪急嵐山駅で下車すると、すぐに街路樹として植えてあるもみじが赤く染まり観光客を迎える。ここでシャッターを切る観光客も見受けられるが、その先の錦に…

芦ノ湖と富士山を眺めて温泉に浸る老舗リゾートホテル「箱根ホテル」

芦ノ湖畔に建つ箱根ホテルは創業1923(大正12)年の老舗ホテル。 恩寵箱根公園や箱根関所、芦ノ湖海賊船の船着き場の近くでロケーションも申し分ない。 国道1号線からはホテル駐車場とコンクリート造りの美術館のような建物が見えるのみで、あわや通り過ぎてしまいそうなモダンな外観。 決してオープンとはいえな…

王室御用達のケーキの老舗「DEMEL」ウィーン本店の素敵なお土産

ウィーンの中心部、ハプスブルク家が王宮として住んでいた「Hofburg(ホーフブルグ)宮殿」のすぐ側に、「DEMEL(デメル)」がある。 真っ白な建物に、黒に金字の看板。「DEMEL」という文字の上には、ハプスブルク家の紋章が入っているという格調高き老舗だ。 日本にも店舗を構えるこの世界的に有名なケ…

現存する日本最古のリゾートクラシックホテル「日光金谷ホテル」

浅草から東武鉄道の特急に乗ると、2時間弱で東武日光に到着する。 急に思い立って出かけたので見学先はノープラン。まずは有名な華厳の滝を観に行くことにした。 バスも運行していたが、手っ取り早く駅前からタクシーに乗り込む。 華厳の滝は落差97メートル、轟く爆音と滝壺まで一気に落ちていく潔さは荘厳。 再びタ…

湖畔近く、信州の美味を楽しむ昭和ロマンの純和風旅館「旅荘 二葉」

長野県諏訪市の上諏訪温泉は温泉の湧出量も多く、温泉を引いたホテル・旅館はもちろん、温泉の共同浴場や入浴温泉施設のある小学校もある。 JR上諏訪駅の徒歩圏内から温泉宿が立ち並び諏訪湖周辺は、観光スポットも多く存在する。 今回は上諏訪駅から徒歩4分という便利な場所に建つ純和風旅館「旅荘 二葉」を紹介しよ…

今が旬。なかなか出回らないチェコの特別な酒「ブルチャーク」に舌鼓

初秋だけにしか味わえない「Burčák(ブルチャーク)」とは、圧搾したぶどうのしぼり汁が発酵途中にあり、ワインになる手前の段階で提供するものである。 そのためブルチャークを味わうには、ぶどうの収穫からしばらく経った9~10月が適当。 もちろんこれはチェコだけでなく、ドイツやイタリアなどでも似たような…

文人たちが愛した大自然にたたずむ静寂の宿「谷川の湯 あせび野」

伊豆半島のほぼ中央にある湯ヶ島温泉郷は井上康、川端康成、梶井基次郎、若山牧水、島崎藤村、北原白秋、松本清張など多くの文人墨客に愛された温泉地。 今回は湯ヶ島温泉にひっそりとたたずむ温泉宿「あせび野」を紹介しよう。 あせび野は狩野川の支流、猫越川沿いの谷間に建っており、緑濃い中に和風の趣。 ロビーに入…