唯一無二の“履く着物”!「TOKYO KIMONO SHOES」のコンセプトショップが浅草にオープン

着物と本革を靴職人の技によって融合させた純国産ブランド「TOKYO KIMONO SHOES」が、1月26日(木)に、東京・浅草にコンセプトショップを開設した。

一点物の着物をアップサイクルし、日本の伝統美を後世へとつなぐレザーシューズは、そのすべてが唯一無二の柄を持っている。

着物に新たな命を吹き込むプロジェクト

日本のタンスには現在、金額にして30兆円以上の着物が眠り、その多くは結局は使用されることもなく、廃棄される運命を辿るのだという。

同ブランドはそうした現状を変えるべく、2022年5月にプロジェクトを開始。ファッションという域を超え、アートにまで昇華している着物に新たな命を吹き込むことで、世界に向けて“KIMONO”の魅力を再発信している。

熟練の靴職人が生み出す芸術的な1足

唯一無二の着物スニーカーを手掛けるのは、浅草で約70年も靴を作り続けているアクストで、熟練の靴職人が着物と本革を丁寧に融合させていく。

まずは型紙に沿って着物を裁断。カットする部分によって柄が変わるため、同じ柄がふたつとない点もこの靴の魅力となる。また、柄は左右非対称となるが、同じ着物を使用しているため、全体として美しく調和されている。

次に、着物と合わせた革をチョイス。革の厚みを一定にする「革すき」では、職人の力量が試され、この革すきの出来栄えによって履いた時の快適性が変わってくる。

そして、上質な革と着物を丁寧に縫製。甲周りを引っ張り、靴型に密着させ、中底に固定する「釣り込み」、甲下とアウトソールを圧着機で接着する「圧着」、入念な検査と仕上げを経て、芸術的な1足が生み出される。

浅草散歩のついでに足を運んでみたい

浅草に開設したコンセプトショップ「TOKYO KIMONO SHOES」では、完成した着物スニーカーの展示・販売、フィッティング機能も備える。

現在はプレオープン期間で、着物再生コンテンツの体験トライアルや店舗限定のサンプルセールなどを実施中。3月下旬のグランドオープンを視野に入れながら、商品やコンテンツの拡充を図っているという。

捨てられる運命だった着物を“履く着物”としてアップサイクルした「TOKYO KIMONO SHOES」。浅草散歩のついでに、コンセプトショップまで足を運んでみたい。

TOKYO KIMONO SHOES
所在地:東京都台東区花川戸2-11-9
営業時間:10:00~18:00(日により変更の場合あり)
定休日:月曜、火曜
公式オンラインストア:https://tokyokimonoshoes.com/ja

(zlatan)