東京・南青山「P/OP(tansu×acrylic)」で古箪笥を蛍光アクリル材でアップサイクルした収納家具をチェック

古いモノに価値を与えるアップサイクル企業「家‘s」が、2月12日(日)まで東京・南青山のインテリアショップ「NICK WHITE(ニックホワイト)」にて、ポップアップイベント「P/OP(tansu×acrylic)」を開催中。

イベントで、モダンにアップデートされた古箪笥の姿を楽しんでほしい。

アップサイクルで空き家問題にアプローチする「家‘s」

近年、空き家問題が全国的に社会問題化しており、総務省が行った住宅・土地統計調査*によれば、空き家の総数はこの20年で1.8倍(448万戸から820万戸)に拡大している。

「家‘s」では本社のある富山県内の空き家に赴き、まだ使える箪笥や木彫りの熊などをレスキュー。アップサイクル家具として加工販売を行っている。

アップサイクルの取り組みによって、モノを捨てるのではなく、“新たな価値”と“現代の暮らしにあった新しいモノとしての命”を吹き込みたいというのがその狙いだ。

「P/OP(tansu×acrylic)」で桐+アクリル製の箪笥を販売

今回、「家‘s」は日本で初となるPOPUPを東京・南青山で開催。

POPUPには、古き良き箪笥と新素材であるアクリルを組み合わせたインテリアが登場する。

もともと日本の箪笥は桐で作られていた。軽く加工しやすいという桐の特徴を一部、受け継いだ現代の素材であるアクリルと組み合わせることで、箪笥に新しい表情を加えている。

こちらは新作となる「Grid(グリッド)」。未来感のある蛍光アクリルを古箪笥と組み合わせることで、新旧のコントラストを強調した。

蛍光アクリルの台は光を纏うことで透明感を持ち、箪笥に軽やかさを与える。かつて蔵や納戸の暗い空間にあった古箪笥と異なり、光のある空間で活きてくるインテリアだ。

蛍光アクリル板の使用箇所は安定度を増すため、板を交互に組み合わせる伝統的な組木を参照。接着剤や釘などを一切使わず、インテリアを使わなくなった場合にもリユースできるよう、廃棄・分別しやすい構法を採用した。

板はあえてシンプルな形に。色や素材を買えるなど多様なニーズに対応できるようデザインされている。

約50年~100年ほど経過した素材と最新素材のコントラストに注目だ。

P/OP(tansu×acrylic)
期間:開催中~2月12日(日)
場所:NICK WHITE
所在地:東京都港区南青山6-3-14-203
営業時間:12時〜19時
定休日:不定休
公式ページ:https://nickwhite.tokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/yestoyama/
※イベントの様子はInstagramのストーリーにて配信予定

(IKKI)

*国土交通省 空き家等の現状についての詳細:https://www.mlit.go.jp/common/001172930.pdf