神奈川県厚木市の地ビールメーカー・サンクトガーレンが、バレンタイン向けのチョコレート風味ビール、通称“チョコビール”を1月13日(金)より発売。
発売18年目となる「インペリアルチョコレートスタウト」をはじめ、オレンジ、バニラ、そしてナッツの女王と言われるピスタチオ100kgを使用した「ピスタチオチョコレートスタウト」が2023年限定で登場する。
バレンタインならではのチョコレートビール
通称“チョコレートビール(チョコビール)”だが、お菓子のチョコレートを使った甘いビールではない。これは、ビールの原料だけでチョコレート風味を引き出したビールである。
通常のビールに使うベース麦芽は約85度で焙煎しているが、チョコレートビールに使う麦芽は約160度の高温で焙煎。ベース麦芽が焦げる寸前で、色はダークな茶色。かじるとほろ苦いビターチョコのような風味がするため“チョコレート麦芽”と呼ばれている。
このチョコレート麦芽でダークな色、カカオのような香ばしい香り、ビターチョコや思わすほろ苦さを引き出したのがこのビールである。
チョコレートビール2023、4種のラインナップ
インペリアルチョコレートスタウト
2006年より毎年バレンタインシーズン限定で販売している“チョコレートビール”の代名詞的存在。通常の黒ビールの約3倍の材料を使用している超特濃黒ビールだ。泡はシェイクのように固く真っ黒で「まるで飲むビターチョコレートケーキ」と感想をいただいたほど。アルコールが9%と高く、ワインのように2年間熟成が可能である。
ピスタチオチョコレートスタウト
栄養価が高くナッツの女王と呼ばれるピスタチオのペーストを、麦芽量の10%にあたる100kg使用。ピスタチオの産地はアメリカとイランが有名だが、今回は雨の少ない砂漠で育ち濃縮したコクと甘みがあるイラン産を選択した。
ベースのビールにはタンパク質が多いオーツ麦を一部使用。それがピスタチオのオイリー感と相まって、とろりと滑らかな飲み口に仕上がった。
オレンジチョコレートスタウト
オレンジピールにチョコレートをコーティングしたお菓子“オランジェ”をイメージした。マーマレードの原料 、橙(だいだい)オレンジを皮ごと細かく刻み、ジャムをつくるように長時間煮込んで風味を凝縮。それをビールのもとになる麦汁に合わせて発酵させている。
使用している橙は神奈川産のもの。オレンジの皮も実も丸ごと使用しているため、マーマレードのような柑橘の皮の苦味が後味に残る。
スイートバニラスタウト バレンタインラベル
エスプレッソのように濃厚な黒ビールにバニラの香りを溶け込ませている。エッセンスなどの人工物は添加せず、一流パティシエも使用するパプアニューギニア産のAグレードバニラを使用。飲み口は甘くまったりで、後口はバニラチョコのようである。
このビールのみ唯一通年で販売。1月13日(金)よりバレンタインラベルで本数限定販売する。
チョコレートビールの販売は、京王百貨店 新宿店や東急百貨店 吉祥寺店、公式サイト通販など。今後バレンタインに向けて販売店は増えるとのこと。随時公式サイトをチェックしたい。
サンクトガーレン:https://www.sanktgallenbrewery.com/valentine/
(akihiro takeji)