東京駅構内にあるIDEE GALLERY(イデー ギャラリー)にて、7月25日(月)までの期間限定で、現代美術のアーティスト 高山夏希氏の個展「black view」を開催している。また、個展の開催に際し、作品の展示販売も行う。
気軽に立ち寄れる東京駅のエキナカで、じっくりと現代アートを楽しもう。
“黒”を見つめ直し、結晶化させたアートを展示
東京駅構内の落ち着いた空間
IDEE TOKYOは、JR東日本最大規模のエキナカ商業施設「グランスタ東京」のB1階に誕生した、イデーの新しいコンセプトストアだ。さまざまな場所から場所へ向かうたくさんの人々が行き交う場所で、ふと足をとめて、心にすっと花を咲かせるような「いいもの」を提案する。
また、ストアを奥へと進むと、落ち着いたギャラリー空間「IDEE GALLERY」がある。ギャラリーでは定期的にテーマを設け、同店が注目する国内外のアーティストの個展やプロジェクトの展示を開催する。
絵の具を注射器から絞り出す独特のスタイル
高山氏の注射器から絞り出された絵の具が織りなす絡まりあった色や立体的なテクスチャで表現された作品は、見る者の心情により、いくつもの表情を見せてくれる。
目には見えないけれど、確かにそこに宿る生命の気配や時間の存在を体感したい。
黒は気配である―高山氏が創り出す世界観
同氏は1990年東京生まれ。2016年に東京造形大学大学院 造形研究科 美術専攻領域修了。現在は同大学院 美術学科 絵画専攻領域にて非常勤講師を務める。
これまで「water mirror intersect」(haku kyoto/京都)や「Mnemosyne」(Brooks Brothers 青山店/東京)などで個展を開催。神山財団支援プログラム 成果展 大賞などを受賞している。
「黒は気配である。色という認識より先立って記憶が回想する。
夜空、井戸の底、そして闇。その中で光を見てこそ、瞳孔は拡張される。夜の海が黒いことで、波に反射する月模様が生まれる。」という同氏は、幼い頃から“黒”という色に憧れていたとのこと。黒い服は同氏の外見的な特徴でもある。
会場となるIDEE TOKYOのテーマカラーのひとつである黒。そうした環境の中で“黒”を見つめ直し、結晶化させた作品群を展示する。
東京駅に立ち寄った際は、芸術作品とともに落ち着いた時間を過ごしたい。
高山夏希 個展「black view」
期間:6月24日(金)~7月25日(月)※作家在廊日 7月18日(月・祝)
場所:IDEE TOKYO 併設 IDEE Gallery(入場無料)
所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅改札内 グランスタ東京 B1F スクエアゼロエリア 48番
営業時間:10:00~21:00
IDEE TOKYO公式Webサイト:https://www.idee-online.com/shop/contents1/ideetokyo.aspx
(田原昌)
※改札外からの利用の場合は、JR東日本東京駅を区間に含んだ乗車券類または入場券を購入のうえ、入場のこと