京都・菊浜に誕生した次世代バー「幾星 京都蒸溜室」。歴史を感じる非日常空間でノンアルスピリッツを

京都の菊浜エリアに、ノンアルコールスピリッツ専門蒸溜所と併設のノンアルコール&カクテルバー「幾星 京都蒸溜室 IXEY Non-Alcoholic Spirits Kyoto Distillery&Salon(イクセイ ノンアルコール スピリッツ キョウト ディスティラリー アンド サロン)」が誕生。バーのみ12月1日(木)にオープンした。

アルコールを含まずとも楽しめると気づき、蒸溜所を開設

同店は、京都の祇園で薬草酒バー「喫酒幾星(きつしゅいくせい)」を営む、オーナー兼バーテンダーの織田浩彰氏によるもの。

店舗は京都発のイノベーションを起こす拠点となることを目指して開発されつつある、京都市五条「菊浜エリア」に位置し、築約140年の京町家を改装。歴史を感じながらも非日常の空間で、カクテルブックには掲載されないここだけのスペシャリティと上質な体験を生み出す。

ノンアルコールスピリッツの可能性

幾星の店名は「爾来茲幾星霜(じらいここにいくせいそう)」から。

過ぎ去った年月に万感の思いを馳せ、変わらないために変わらなくてはいけない、そんなバー文化の一端を引き継ぐ想いで「喫酒幾星」を京都で開店。日本では流通しにくい外来ハーブを、京都大文字山裏の私設薬草園で栽培し、研鑽を重ね、ハーブ系カクテルなどを扱ってきた。

そして、新型コロナ感染拡大によって営業が制限される中、ノンアルコールスピリッツを提供したところ、「アルコールを飲んでいるのと変わらない高揚感を楽しめた」と、想像以上に喜ばれ、アルコールを含まずともアルコールを飲んでいるような楽しさを味わうことができる、と確信に至ったという。

さらに、これまでに手掛けてきたカクテルのプロデュースからも、ノンアルコールスピリッツがサスティナブルな役割を担う、品質上の特性にも可能性を感じているとのこと。

これらの経験から、ノンアルコールスピリッツ蒸溜所を立ち上げる想いを強くし、世界の人々が訪れる京都で、ノンアルコールスピリッツ専門蒸溜所をオープンした。

また、植物の香りを溶かし込んだ「飲む香水」をコンセプトに、幾星 京都蒸溜室オリジナルノンアルコールスピリッツ「miatina(ミアチナ)」を近日中に発売する予定だ。

飲む人も、飲まない人も気兼ねなく楽しめる場所

バーで提供されるカクテルの歴史は、環境の変化による必然的な制約の中で、技術革新とともに新しい素材が組み合わされ、生み出されてきた。

同店は、「お酒は飲めないけど」「お酒はあえて飲まないけど」「お酒が飲めない人を誘って」など、お酒を飲む人も飲まない人も、バーに行きたいという人が楽しめる場所。夜間以外にも、ランチ後のティータイムとして、あるいは観光スポットとしても、幅広く利用できる。

京都の美しい四季のうつろいとともに、次世代のバーで非日常の一時を楽しんでみては。

幾星 京都蒸溜室 IXEY Non-Alcoholic Spirits Kyoto Distillery&Salon
所在地:京都府京都市下京区六軒通高瀬川筋東入早尾町164番地2 1F
営業時間:14:00〜22:00
定休日:水曜日
公式サイト:https://ixey.jp

(田原昌)