会場にチェックインすれば、そこはもう旅の玄関口。
東京・品川にあるキヤノンギャラリー Sにて、6月18日(土)から8月8日(月) まで、チャーリィ古庄氏の写真展「Clear for Take Off 光明の中、曉闇をついて赴くままに」が開催される。同展は、コロナ禍でダメージを受けた航空業界の回復を願って行われるものだ。
航空写真家だからこそ撮れる世界
チャーリィ古庄氏はパイロット免許を持ち、自身でもセスナやヘリコプターを操縦する稀有な航空写真家だ。訪れた空港は世界500カ所以上、世界で最も多くの航空会社に搭乗したギネス世界記録を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、主要国首脳会議などのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあるベテランだ。
同展では、氏だからこそ入ることのできた飛行機の整備現場や、飛行機と世界各地の美しい景色を写し取った作品などを、5つのコーナーに分けて展示。壮大な夕景の組写真、飛行機のディテールに迫るモノクロ写真などは必見だ。
併せて、昨年発売のキヤノンのミラーレスカメラ「EOS R3」で撮影した新作を含む作品約70点を展示。また、歴代のEOSシリーズで撮影された作品をキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし会場内に並べる。
さらに、氏がヘリコプターから撮影した空撮動画や、フィルムカメラを用いて撮影された、現在は運航終了している飛行機を写した歴史的にも貴重な写真などもプロジェクターで投影。
写真と動画の両方で、飛行機と空の魅力を表現する。
せめて、ギャラリーで自由な旅を―チャーリィ古庄氏の想い
新型コロナウイルス発生前は空を飛んで旅に出る、友人知人に会いに行くのも自由―それが当たり前の生活だった。しかし新型コロナウイルスの影響は長引き、「移動」「旅」という自由が制限され、航空業界は大きなダメージを受けている。
そんな中、魅力あふれるフィールドに出られなくなった同氏は、自身を羽をもがれた鳥同然に感じることもあったという。しかし、そんな中でも飛行機は一生懸命飛び続け、人々に夢と希望を運んでくれている。
飛行機とともに大空を羽ばたきたい。このような状況だからこそ、せめてギャラリーでは心置きなく、自由に旅をしてもらいたい。
チャーリィ古庄氏は今回、そんな想いとともに、新たな視点で作品を展開する。写真展のタイトル「光明の中、暁闇をついて赴くままに」も、新型コロナウイルスでダメージを受けた航空業界が回復に向かって上昇するようにという願いを込めたものだ。
同氏の想いがこもったイベントで、空の旅の魅力を改めて見つめ直したい。
Clear for Take Off 光明の中、曉闇をついて赴くままに
開催期間:6月18日(土)~8月8日(月)
会場:キヤノンギャラリー S(品川)
所在地:東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー1F・2F
開館時間:10時~17時30分
休館日:日曜・祝日
その他詳細:https://canon.jp/personal/experience/gallery/archive/charlie-clear-for-take-off
(IKKI)