製作者の想いが込められたタイムピースは、身に着ける者にとっても特別な存在になるに違いない。香港の新興ブランドChill Designによる、新作をご紹介しよう。
■「絆を結ぶ」がコンセプト。
人と人とのコミュニケーションがデジタル化されている現在、「大切な人」に贈る特別な時計「Saint Peters The Brotherhood」が日本上陸した。
カジュアル志向のこの時計の特徴は、デザインに組み込まれたブランド創設者の願いにある。香港に本拠を構えるChill Designは2016年にスタートした新興ブランドであり、創業者のクリストファーは20年間、中国の時計業界にてムーブメント設計に携わってきた第一人者。そのクリストファーが、自身のブランド創立メンバーとの深い絆を時計デザインに落とし込んだのが今回の腕時計となる。
■男たちの旅路と絆
このブランド名の起源は、ある4人の大人たちの旅路にある。時計メーカーで働く4人が、スイスにあるバーセルウォッチトレードショーに視察へでかけた。その帰路で立ち寄ったロシアのサンクトペテルブルクで、博物館に飾られていた時計のデザインに魅せられたのだ。伝統美がなす美しさに心奪われたブランド創設者クリストファーは、その美しさと自分たち4人の絆を、いつまでも手元に残したいと思いこのブランドがスタートした。
ブランドの哲学は、「強い絆を込めて、伝統を重んじ、紳士的で存在感ある時計をデザインすること」。また、ブラザーフッドは、「同胞」「義兄弟」「兄弟愛」などを意味する言葉。アジア圏では、友情の絆で結ばれた仲間を「同胞・義兄弟」と呼び合うことから、このワードはブランドに無くてはならない重要な要素となった。
デザインソースはイギリスのヴィンテージデザイン。ムーンフェイズは細部の時計デザインに至るまでクリストファー自身が行ったことで、強いデザイナーの願いが込められている。
裏面にも独特のデザインが施されているこのタイムピース。自分のためにはもちろんだが、同志・同胞への贈り物にもいいだろう。
■Saint Peters The Brotherhood
予定小売価格:36,300円 ※最大30%割引の25,500円からクラウドファンディングで販売中(数量限定で割引率に変動有)
期間:2020年5月29日18時まで
販売ページ:https://www.makuake.com/project/saint_peters/
(冨田格)