スマホで作れる、3Dプリンタ製オーダーメイドインソール

歩行時の姿勢は、体の歪みにも関わってくる。

欧米で注目されている骨格矯正で、正しい姿勢を取り戻すインソールをご紹介したい。

予防医療で痛みのない社会を目指すジャパンヘルスケアは、2020年4月16日(木)にオーダーメイドインソール「HOCOH(ホコウ)」を販売開始。このインソールは、足腰の痛みや疲れの原因となる「足の歪み」の矯正を目的として開発されたものだ。

■足の写真だけでつくれる3Dプリンタ製オーダーメイド「HOCOH」
ジャパンヘルスケアでは、3Dセンサで歩き方を可視化する「MIRROR WALK(ミラーウォーク)」の開発を行ってきた。また代表の岡部は日本初の足総合病院で足の専門医として、日々色々な足の悩みに向き合っている。

日本に数少ない足専門の病院は3ヶ月待ちのこともあり、治療において重要な役割を果たすオーダーメイドインソールが手に入りづらいという課題があったが、このサービスを使うと、足の写真を送るだけで医療者が解析し、3Dプリンタで製造されたオーダーメイドインソールが自宅に届く。


■最大の特徴は、その “硬さ”
HOCOHインソールは、欧米で広く処方されている骨格矯正を目的とした“硬い”インソール。

柔らかいインソールでは、その場の痛みを抑えられても体重を支えきれずに歪みは整えられない。硬いインソールであれば骨格を整えることができ、本来の足の形に整うとむしろ快適に感じられる。ただし硬い分、歯の矯正と同じように足に合わせたオーダーメイドが基本。


■大規模検証を実施
竹中工務店が主催した「TAKENAKAアクセラレーター」プログラムの支援の元で、HOCOHインソールの効果検証を行った。建設作業員や医療従事者など112名にHOCOHインソールを2ヶ月間使用してもらう検証を行ったところ、足の疲れやすさが軽減し、腰痛などのトラブルの解消につながることが明らかになった。


■町工場と製造体制を構築
ジャパンヘルスケアは、経済産業省が推進するスタートアップの量産のための試作や設計をワンストップで支援する拠点「スタートアップファクトリー」の一つである浜野製作所と連携。浜野製作所の支援のもとで試作や設計を検証し、3Dプリンタで製造するコア部分が一つ一つ異なることに合わせ、手作業での精密さが求められる職人のいる工場と連携して製造する体制を構築した。

■背景
健康寿命を最も短くしているのは、筋骨格系疾患という「足腰の痛み」。全世界で3〜5人に1人が抱えており、介護の原因の1/3を占めている。これらの痛みは歩き方や身体の歪みが原因であり、日々の“歪み”の積み重ねで、骨は知らず知らずのうちに変形し、「痛み」へと変化していく。そこで、足の歪みや歩き方を整えるオーダーメイドインソールを普及させていき、痛みのない社会をつくることを目指す。

本インソールでは、スリッパに入れた屋内利用も可能。

外出しにくい今こそ、姿勢を正して健康を維持したい。

販売価格:19,800円(税込)
URL:https://hocoh-insole.com/

(田原昌)