空飛ぶクルマ「テトラ3」が米国での試験飛行許可を取得!

空飛ぶクルマが、商品化への一歩を踏み出した!

1人乗りエア・モビリティを開発するテトラ・アビエーションは、開発中機体に対する米国での試験飛行許可を取得。米国内でのデモやテスト飛行が可能になり、商用化実現の目標へいっそう近づいた。

テトラ・アビエーションは、いわゆる空飛ぶクルマにカテゴライズされるeVTOL航空機を開発する日本のスタートアップで、航空機コンペ「GoFly(ゴーフライ)」への挑戦を通じ、米国での試験飛行許可を取得。商業化に向け、実際に飛行させてさらに実証実験を進めていく。

■試験飛行許可を取得
テトラ・アビエーションは、実機体の米国内でのデモ飛行・テスト飛行を行うため、米国連邦航空局(FAA)との調整を行い、試験飛行許可を申請し、無事承認された。日本企業としては初の許可取得となる。

これにより現在開発中の垂直離着陸航空機「teTra Mk-3E(通称「テトラ3」)」は、実機体での本格飛行運用試験フェーズに移行する。

■技術とノウハウ
テトラ3はGoFlyコンテストに参加していた経緯から、現在に至るまでデザイン概要のみ公開を行い、詳細な仕様を対外公表していなかった。

これからは日本発のベンチャー企業として、航空機の安全性や運用手順に関する書類審査や実地検査を通過した技術・ノウハウを日本の産業界に対して広く還元することにより、日本の航空産業にも貢献をしていけると考えている。

■テトラと「GoFly」について
テトラとは、東京⼤学工学部博⼠課程に在籍する中井 佑が東大の支援を得て起業したベンチャー企業「テトラ・アビエーション株式会社」が発起人となり、新たな価値観でつながる専門家・エンジニアが40人以上集まって結成された⽇本発プロジェクトチーム。現在、米ボーイング社が後援する賞金総額2億円超の空飛ぶクルマの世界大会「GoFly」に日本から唯一参戦している。

「GoFly」は、⽶国ボーイングが後援する1⼈乗りエア・モビリティの開発コンテストで、2017年9⽉からエントリーが開始され、これまでに103か国855チームが参加してきた。

テトラは2018年6月の第1次審査にて、アジア勢で唯一の世界トップ10に選出。その後第2次審査を通過し、今回最終飛行審査出場が決定。

テトラはこの航空機の開発を通じて、人が安全に、そして自由に空中を移動する社会の実現を目指している。

teTra:https://www.tetra-aviation.com/
GoFly公式サイト:https://goflyprize.com/final-fly-off/

(田原昌)