「建築解体工事」といえば、タフな仕事場をイメージする人も少なくないだろう。
実際、5K(キツイ・汚い・給料安い・休日なし・危険)と呼ばれることもあるというが、そんな業界で「解体工事」や「設備設計」に20年以上携わってきた社員が、建設業界のイメージを覆すものづくりの新ブランド「WIM」を立ち上げた。
「WIM」が誕生したきっかけは、同業界の一人の社員が、「これからは、僕らがいいと思うものをつくり、職人をリスペクトするセカイをつくっていきたい」という想い。
同ブランドは、店舗を専門とした内装デザインを行うとともに、これまでの建設業界のイメージを覆す作業着などの「現場」に関連する商品をデザインする。
例えば、現場からそのままカフェに気兼ねなく行けるような、自分たちが本当に着たいと思えるような作業着などを手がけるという。
「WIM」のブランドアイデンティティは、「Mechanic」。
ロゴマークは、ブランド名の前後にある「W」と 「M」を、電気回路図のマークである「抵抗器」に見立ててデザインした。
これは、「これまでの建設業界のイメージを覆していく」という想いと、「次の一歩へ踏み出していく」というブランドの想いを表現しているという。
また名刺や封筒、パンフレット、WEBデザインには、電気回路図や現場で使用する道具をモチーフとしたアイコンを多く施すことで、ブランドアイデンティティである「Mechanic」をイメージさせるとともに、ブランドの「ものづくり」に対する専門性の高さを表現した。
『WIM」のブランディングを担当したのは、同質化したセカイで必要性の高いブランディングを「もっと身近なものにしたい」という想いから夫婦二人で設立した「ベア・ブランディング」。
「ユニークなブランドをデザインし、セカイを救う」、ニッチなブランディングハウスだ。
ユニークでエッジの効いた「WIM」の試みが、今後どう展開していくのか目が離せない。
「WIM」BRAND SITE:https://w-i-m.jp
(Yuko Ogawa)