横山美術館にて「奇想の輸出陶磁器 隅田焼の世界 ― SUMIDA WORLD ―」開催。奇想のスミダ・ワールドへ

名古屋の横山美術館では、2月9日(金)~5月12日(日)の期間、瀬戸伝統の技をもとに新時代の首都で開花した奇想の輸出陶磁器「隅田焼」の世界を紹介する企画展、「奇想の輸出陶磁器 隅田焼の世界 ― SUMIDA WORLD ―」を開催する。

同展を訪れ、「隅田焼」の世界を堪能して欲しい。

奇想の輸出陶磁器「隅田焼」

「隅田焼」は、江戸情緒を感じさせる愛すべき町人や子ども、仏教や猿などのエキゾチックなモチーフを立体的に造形し、器面に貼り付けた炻器質のやきもの(ストーンウェア)を中心として、盛んに海外へ輸出された。

幕末、瀬戸の初代井上良齋が江戸へ行って製陶を始め、明治8年には隅田川西岸の橋場町で、二代良齋が瀬戸伝統の登り窯を築いた。瀬戸から蛙目粘土を運んでつくる素地を、自在に操る釉薬で彩色しながら、赤や黒の塗料で仕上げる独特の作風。石黒香々や原娪山らの職人もいたが、詳しいことは判っていない。

二代良齋は明治33年にパリ万国博覧会で金牌を受賞し、現地で“ろくろ”の妙技も披露して間もなく逝去。帝室技芸員任命を夢見た人々は、彼の死を惜しんだという。

同展では、そんな歴史を持った奇想の輸出陶磁器「隅田焼」の魅力渦巻くスミダ・ワールドへ招待する。

絵付体験講座も開催

また、関連イベントとして、3月24日(日)13:30~15:00に絵付体験講座「奇想天外! 絵が消える不思議なマグカップ」のワークショップも開催。さらに、2月17日(土)、3月2日(土)、3月16日(土)、4月6日(土)、4月20日(土)、5月4日(土)の13:30~(約1時間を予定)は、ギャラリートークも。

同展を訪れ、エキゾチックなモチーフと独創的な赤と黒に彩られた、奇想のスミダ・ワールドを体験してみては。

奇想の輸出陶磁器 隅田焼の世界 ― SUMIDA WORLD ―
開催期間:2月9日(金)~5月12日(日)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝・休日の場合開館、翌平日休館)
入場料:1,000円
場所:横山美術館
所在地:愛知県名古屋市東区葵1-1-21

絵付体験講座「奇想天外! 絵が消える不思議なマグカップ」
日時:3月24日(日)13:30~15:00
定員:20名(要事前申込)
申込方法:2月9日(金)より電話にて先着順 ※パスポート会員の先行受付あり
参加費:2,800円(材料費・入館料込)、パスポート会員1,800円(材料費込)

ギャラリートーク
日時:2月17日(土)、3月2日(土)、3月16日(土)、4月6日(土)、4月20日(土)、5月4日(土)各回13:30~(約1時間を予定)
参加費:要入館料(事前申込不要)
場所:横山美術館 展示室

企画展特設ページ:https://www.yokoyama-art-museum.or.jp/event/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000027559.html

(角谷良平)