世界的靴職人の三澤則行氏が靴アートの個展「The Contours of Shoes」をシンガポールで開催

映画監督スパイク・リー氏などのハリウッド映画界、国内では宮内庁にも製作実績を持つ靴職人、三澤則行氏。

その三澤氏が、シンガポールのThe Arts Houseで個展「The Contours of Shoes」を3月24日(金)~26日(日)の3日間にわたり開催する。

シンガポールへ訪れる予定がない人も、三澤氏が生み出す作品をチェックしてほしい。

さまざまなジャンルのアーティストとコラボする靴職人

三澤則行氏は1980年、宮城県出身の靴職人。

三澤氏は、靴職人として東京とオーストリア・ウィーンで10年間修業。帰国後、2011年に自身の工房兼靴教室を構え、ビスポークの靴作りを続け、かつ生徒に靴作りを教えながら、日本の芸術家や工芸家の下で4年間学び表現の幅を広げた。

現在では、世界各国のさまざまなジャンルのアーティストとともに、製作する機会が増えている。

シンガポールで最も歴史のある建造物での個展

同展の会場となるThe Arts Houseは、1827年に建てられたシンガポールで最も歴史のある建造物で、過去には国会議事堂として使われてきた。

代表作「足の巣」を展示

同個展には、昨年の国際コンクール「GLOBAL FOOTWEAR AWARDS」で総合優勝した三澤の代表作「足の巣」のほか、三澤氏の故郷仙台が生んだ戦国武将、伊達政宗をテーマに全てが銅で作られた新作「MASAMUNE」も展示する。

「足の巣」2020年作

「足の巣」2020年作

「ネズミにやられた!」2020年作

「ネズミにやられた!」2020年作

「クラスト」2022年作

「クラスト」2022年作

新作は御銅師である田中善氏との共作

同作品は、仙台唯一の御銅師である田中善氏との共作。通常の靴に必要な革の柔軟性、屈曲性という特性と真逆の、硬く、重く、屈曲しない銅を使って靴を生み出すという新たな挑戦だ。

この機会に「道具としての靴」ではない、「靴アート」を目指す靴職人、三澤則行氏の活動に注目してみてはどうだろう。

NORIYUKI MISAWA SOLO EXHIBITION「THE CONTOURS OF SHOES」
開催日時:3月24日(金)~26日(日)10:00~19:00(最終日のみ~17:00)
会場:THE ARTS HOUSE
所在地:1 Old Parliament Ln, Singapore 179429
三澤則行氏公式サイト:https://www.noriyukimisawa.com/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000026650.html

(角谷良平)