信州の素材を使ったウイスキーとジンを造る「野沢温泉蒸留所」、ツアーやテイスティングなどで新観光名所へ

長野県・北信州に位置する野沢温泉村に、地元産の食材やボタニカルを使用した少量生産のシングルモルトウイスキーとクラフトジンを製造する「野沢温泉蒸留所」が誕生。12月15日(木)にグランドオープンを迎える。

冬にはスキーリゾートとして知られ、それ以外の季節にも温泉の外湯巡りやハイキングなど魅力あふれる野沢温泉の新たな観光名所となりそうだ。

「野沢温泉蒸留所」の3つのコアバリュー

同蒸留所は野沢温泉村の中心部にある野菜缶詰工場を改装して誕生、村のアイコン的存在でもある大湯温泉から徒歩数分程度の位置にある。蒸留所ツアーやテイスティング、クラフトバー、マスタークラスそしてギフトショップなどがあり、総合的に楽しめる施設になるとのこと。

同蒸留所は、3つのコアバリューによって運営される。

1. 地元産の高品質スピリッツを生産

同蒸留所では、地元の清らかな山水、植物、原材料を使い、一つひとつのスピリッツを根気強く生産。村の大自然が生み出す水を大切に蒸留することにより、同村の精神や文化を発信するという。

2. 野沢温泉のコミュニティとの協力

同蒸留所は、同村の農家と協力して地元産の穀物を生産。大麦やそのほかの原料を輸入する必要性を抑えることに尽力するとのこと。

毎年開催される火祭りをイメージした「道祖神ブレンド」など、地域とのコラボレーションも予定している。このような、四季の移り変わりに合わせた季節ごとのリリースも予定しているようだ。

3. 持続可能な活動

同蒸留所は、可能な限り持続可能で再生可能なエネルギーを使用する。

住民や地元サプライヤーの雇用創出、村への定住促進など、地域社会への貢献にも積極的。蒸留所の建設に約50名の地元の熟練労働者と設計者が参加したほか、同村に住む20名の雇用創出を予定している。

量より質を重視したスピリッツ

同蒸留酒は、CARL社(ドイツ)やKnapp社(タスマニア)のスチル蒸留機など、最新の設備を導入するという。

また、ここで毎年5万本の異なる風味を持つクラフトジンを生産する予定。最初にリリースするクラフトジンの一例として、3つのブレンドが発表された。一つ目はジュニパー・シダー・レモンの香りが複雑な後味をもたらす、蒸留所の代表的なドライジン「NOZAWA GIN」。二つ目は伝統的なロンドン・ドライ・ジンにインスピレーションを受け、レモンと地元の山椒の香りが引き立つ「CLASSIC DRY GIN」。そして、桜・梅・りんごの木の繊細なフレーバーが特徴の「IWAI GIN」だ。

スモールバッチ、シングルモルトウイスキーの生産は、年間300樽・約10万本を予定。生産されたウイスキーの大部分は、豊かで複雑なウイスキーになるまで樽に貯蔵し、熟成するとのこと。

なお、新しく蒸留されたクラフトジンは、全国の一部の施設や店舗で販売予定。また、蒸留所のグランドオープンに合わせて、東京の「銀座NAGANO」では、長野県産の農産物やスピリッツ、グッズを集めた専用スペースで紹介する。加えて、蒸留所のeコマースストアでも販売予定だ。

今後は、少量生産のウイスキーやそのほかのスペシャルティ・スピリッツなど、製品ラインアップを継続的に拡充するという「野沢温泉蒸留所」。自分好みの1杯に出会えるかもしれない。

野沢温泉蒸留所 公式Webサイト:https://nozawaonsendistillery.jp/

(Higuchi)