230馬力エンジン、洗練されたエアロダイナミクスを採用したアプリリアのレース仕様モデル「RSV4 XTrenta」

イタリアの「Aprilia Racing(アプリリア・レーシング)」は、初の世界選手権タイトル獲得30周年を記念し、個性あふれる「RSV4 XTrenta(RSV4 エクストレンタ)」を発表した。同時に、V4プロジェクトの再発進も宣言している。100台限定の同製品が購入できるのは、同社の公式オンラインサイトでの予約受付のみ。

わずか166kgの車重にして230馬力エンジンを搭載したレーシング仕様。ロードサイクルをもっとエキサイティングなものにしてくれそうだ。

レース仕様の高性能バイク「RSV4 XTrenta」デビュー

イタリア・ノアーレにあるレーシング部門が手がけた「RSV4 XTrenta」は、同社のエンジニアリングとMotoGPテクノロジーから生まれた、史上最もMotoGPに近い技術を搭載したマシン。リアウィングやアンダーウィングまで搭載し、洗練されたエアロダイナミクスを実現している。

車重や馬力も申し分なく、レーシングエレクトロニクス、サスペンション、Sc-Project製の専用エグゾーストを装着している。

高度なエアロダイナミクス技術を搭載

近年さらに注目度の高まるエアロダイナミクスの分野において、同社は2022年シーズンに新たなRS-GPを投入し、フロントランナーとしての存在感を放つ。これほど高度なエアロダイナミクスを誇るバイクの一般発売は史上初の試みだったという。

そして今回、「RSV4 Factory(RSV4ファクトリー)2022」という、既に秀逸なマシンをベースに、同社が網羅的に改良を加えて完成させた。

さらに、MotoGP、F1などに採用されているスプリントフィルター・エアフィルターを搭載。MotoGPにも使用されるフルチタン製サイレンサーのオプション販売も予定している。

エンジン性能はもちろん、細部までこだわった

イタリア生まれのアプリリアV4エンジンの性能を制御するのは、Magneti Marelli(マニエッティ・マレリ)製の専用コントロールユニット。PBRブランドのチタンスプロケット、JetPrime(ジェットプライム)のレーシングパネル、Spider製CNCフューエルキャップで構成される。

シャシー周辺は、RSV4の高品質なシャシーに、Andreani(アンドレアーニ)とアプリリアMotoGPのエンジニアが共同で改定したOhlins(オーリンズ)製サスペンションを採用し、さらなるパフォーマンスの向上を図った。

ビレットのステアリングプレートは、同社の専用品だ。そして、フロントにGP4-MSビレットモノブロックキャリパーと330mm径のT‐ドライブディスクを装着したブレーキシステムは、最高峰のBrembo(ブレンボ)製。

鍛造マグネシウムのMarchesini M7R GENESI(マルケジーニ M7R ジュネシ)ホイールには、Pirelli(ピレリ)製Diablo SBKスリックタイヤを装着。ホイール重量は標準品と比べ約2kgの軽量化を実現している。

カラーリングは、同社が1992年のWGP125ccクラスで初の世界タイトルを獲得したときに使用していたカラーを現代的に解釈したもの。

価格は50,000ユーロ(税抜)となり、直接アプリリア・レーシング本社にて納車される。

アプリリアのテクノロジーを詰め込んだ同製品は、世界中のライダーを魅了する一台になるだろう。

RSV4 XTrenta詳細(英語):
https://factoryworks.aprilia.com/en-GB/full-bike/aprilia-rsv4-xtrenta
アプリリア ジャパン公式オンラインショップ:https://piaggiogroup-store.jp/aprilia?id=prt

(hachi)