Francfranc創業メンバー・寺内ユミ氏がプロダクト作品集を初出版

Francfranc創業メンバーとして活躍した経歴を持ち、グッドデザイン賞やドイツのred dot賞などのデザインアワードを多数受賞したプロダクトデザイナー寺内ユミ氏による写真集「伝統工芸のアートブック“There I sense something”」が4月に発刊される。

その土地の伝統や風習を尊重したものづくり

寺内デザインオフィス・プロダクトデザイナー寺内ユミ氏による、工房をめぐり作品の裏側を映した写真集「伝統工芸のアートブック“There I sense something”」が4月に発刊。クラウドファンディングサイトMakuakeにて1月17日(月)より先行販売を開始している。

寺内デザインオフィスは、伝統工芸とアートを融合し、暮らしに寄り添うプロダクトデザイン、ブランディングを行う。

会社設立20周年を迎え、代表の寺内氏は、デザインしている日本のプロダクトの作品を収めた書籍を発行することを決めた。

寺内氏はこれまで、伝統的な工芸品が使う人の生活に溶け込み、これから先も美しく在り続けることを願って作品を生み出し続けてきた。

その土地の伝統や風習を尊重しながら、本質を捉えることを大切に、自然や情景、日本の美意識を大切にし、プロダクトを発信している。

伝統工芸、作品本来の魅力からその背景まで伝える

今回の写真集は、ただ作品が並んでいる本ではなく、“作品集”として創り始めた。

そこに在る作品、その先にある技、その根底にある環境や人で積み上げらえているという本質を感じ取って欲しいという。

頁をめくりながら感じられるものづくりの背景は、フォトグラファー 越谷喜隆氏とプロジェクトエディターの松浦麻沙子氏、寺内氏により構成された、深く美しく優しく映し出された世界だ。

また、日本の地域ごとの環境やものづくりがあることを知る機会になるよう、心地よい気持ちで閉じてもらえたら、という思いが込められている。

本を開くことで、伝統工芸の作家の手仕事や思いに触れ、日々の生活にほんの少しホッとする時間や豊かな気持ちになれる時間を創り出すことができる。

自身で楽しむのはもちろん、デザインの仕事を考えている人、海外の人へ日本文化を伝えるものとしても最適な一冊だ。

寺内ユミ プロフィール

1999年に独立、2002年に有限会社寺内デザインオフィスを設立。

クリエイティブディレクションでは、2000年にJ-PERIOD,2018年にMaster Recipeの、日本や和の文化を今のライフスタイルに即した新業態を立ち上げるなど、日本の手仕事に造詣が深い。
3月には、六本木・東京ミッドタウン内の”Style Meets People”にて出版記念イベントを開催予定となっている。

伝統工芸とその背景が作品集として楽しめる「伝統工芸のアートブック“There I sense something”」から、モノづくりの新たな魅力を発見できそうだ。

Makuake:https://www.makuake.com/project/book/