ソール交換可能!国内ブランド「ブルーオーバー」の防水レザースニーカー

ありそうでなかった、長く大切に履き続けることができるスニーカーを紹介する。

国産スニーカーブランド「ブルーオーバー」より、10周年を記念に開発したモデル「みんなのマイキー」が発売。

ブランド立ち上げから続く定番の人気モデル「マイキー」のユーザーから意見が多かった、「スニーカーでもソール交換をしたい」「雨を気にせず履きたい」という要望に応えた新しいモデルだ。

■ソール交換ができる製法を採用

定番モデルの「マイキー」は、アッパーデザインを、パーツのつなぎ目をなくした一枚革のシンプルなデザインが特徴。

そんな「マイキー」も含め、スニーカーの多くはセメンテッド製法と呼ばれる方法で、アッパーとソールを接着材で張り合わせるのが一般的とされている。

マイキー

その場合、ソールが削れていくと破棄しなければならない。ソールを交換しようとすると、接着をはがすときにアッパーが破損して履けなくなることがあるからだ。

しかし今回開発した「みんなのマイキー」は、紳士靴などに見られるマッケイ製法を採用。

アッパーとソールを接着材で張り合わせるのではなく、「あいなか」と呼ばれる板状のパーツをアッパーと縫い合わせ、そこにソールを張り合わせるという手法を採用した。

この手法はセメンテッド製法にくらべて、生産性も悪くコストも高くなってしまう為、スニーカーでは採用されていないのが現状だ。

■老舗タンナーの半永久的防水機能レザー

使用しているアッパー材のヌバックは、100年の歴史を持つ老舗のタンナーである山陽に依頼。

この革は撥水加工とは異なり、タンナーであることを活かした「鞣し工程」の段階で防水加脂材(ぼうすいかしざい)を加え、素材自体が水を通さないといった機能を備えている。

そのため革が残存するかぎり防水機能を保つ。

■大切に履いて欲しいクラフトスニーカー

ブルーオーバーは、地域の工場で昔ながらの製造方法を用いてすべて人の手によって少量生産を行っている。

しかし、これからの10年は国内製造業の抱える課題が表面化する。ブルーオーバーはその解決に向けて、持続可能な製靴産業の体制を見つけていくことを目標に活動している。

「みんなのマイキー」は名前のとおり、つくる人、つかう人、考える人。みんなで作り上げた一足であり、これからのブランドの目指すメッセージだという。

価格:27,500円(税込)
素材:防水ヌバック
サイズ:24.5cm 25.5cm 26.5cm 27.5cm 28.5cm
色展開:2色(ブラック/グレー)
製品ページ:https://blueover.jp/products/mikey_for_everyone

革靴やブーツのように履き込んで育てていく楽しみが得られる一足だ。

ブルーオーバー
https://blueover.jp/

(hachi)