フランス人曰く、他の言語で表現することが難しい概念だというサヴォア・フェールの根底には、「より良いものを、より美しいものを、創造せずにはいられない」というクリエイターや職人たちの美学や美意識が流れている。
今回の特別仕様車「DS7 クロスバック グランドシック BlueHDi ALEZAN(アレザン)」には、そのサヴォア・フェールの精神が息づく、栗毛色のナッパレザーを用いたウォッチストラップシートをあしらった特別なOPERA内装が採用されている。
腕時計のストラップからインスピレーションを得たというシートスタイルは、複数のコマが組み合わされたような立体的かつシャープな形状が印象的だが、実は背面と座面部分はそれぞれ一枚革で、立体感はステッチングとクセつけだけで造形しているという。
これは座り心地が悪くなることを避けるための工夫であり、フランスに伝わる革製品の技術を自動車のシートに落とし込んだものでもある。
また、真珠のネックレスのようにステッチが球状に露出するパールトップステッチが、シートやドアパネル、ダッシュボードのステッチの一部に奢られている。これもオートクチュール由来の技法で、開発には数年の歳月を要しているという。
パワートレーンは、2.0Lの直噴ターボディーゼル(177ps/400Nm)+8速AT+FF(前輪駆動)を搭載。DSアクティブLEDビジョンやパノラミックサンルーフ、ハンズフリー電動テールゲートなども標準装備される。価格は657万9,000円。
(zlatan)
画像元:Groupe PSA Japan
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