新型ヤリスは、TNGAプラットフォームの採用によって、従来型に比べて30%以上のボディ強化と約50kgの軽量化を両立し、さらに重心高を15mm下げることで操縦安定性と乗り心地を向上させている。
ボディサイズは全長3,940×全幅1,695×全高1,500mm、ホイールベース2,550mm。ハイブリッド車のWLTCモード燃費は、なんと36.0km/Lという驚異的な数値をマークし、さらにトヨタのコンパクトカーとして初めて、E-Four(電気式4WDシステム)も搭載した。
パワートレーンは3種類。ベーシックな1.0Lの直列3気筒エンジン(69ps/92Nm)には小型軽量化した「Super CVT-i」を組み合わせ、WLTCモード燃費は20.2km/Lをマークする。駆動方式はFFのみ。
そして、「ダイナミックフォース」と呼ばれる新開発の1.5L直列3気筒エンジン(120ps/145Nm)には、発進用ギアによってダイレクトな加速を実現する「Direct Shift-CVT」を組み合わせ、WLTCモード燃費はFF車が21.6km/L、2020年4月に追加予定の4WD車が19.2km/Lとなる。このエンジンには、6速MTとの組み合わせも用意される。
ハイブリッドは、専用設計の1.5L直列3気筒エンジン(91ps/120Nm)にフロントモーター(80ps/141Nm)を組み合わせ、さらにE-Fourではリアモーター(3.9ps/52Nm)を搭載し、4つのタイヤを活かした走りと低燃費を両立している。WLTCモード燃費はFF車が36.0km/L、E-Four車が30.2km/Lとなる。
サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアがトーションビーム式(FF車)/ダブルウィッシュボーン式(4WD・E-Four車)を採用する。
運転支援システムは、歩行者(昼夜)や自転車(昼)検知機能付きのプリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロール、オートマチックハイビームなどを1.0L車を除いた全グレードで標準装備する。
また、トヨタ初となる高度駐車支援システム「アドバンストパーク(パノラミックビューモニター機能付)」を一部グレードにオプション設定している。
そのほか、スマホ連携の「ディスプレイオーディオ」を全グレードに標準装備し、ハイブリッド車にはアウトドアや非常時の発電機として使えるアクセサリーコンセント(1,500W)を設定している。
大きな進化を果たした新型ヤリスだが、それほど値上げされていない点にもトヨタの意気込みを感じる。いずれも量販グレードの「ヤリス 1.5Lガソリン車 X」と「ヴィッツ 1.3Lガソリン車 F」との比較では、TNGAプラットフォームによる基本性能の向上や排気量アップに加え、トヨタ セーフティセンス、ディスプレイオーディオ、サイド&カーテンエアバッグなどを採用しながら、わずか8万8,800円アップに留まっている。
■グレードおよび価格
ハイブリッド(FF)
199万8,000円~229万5,000円
ハイブリッド(E-Four)
224万1,000円~249万3,000円
1.5Lガソリン車(FF)
154万3,000円~192万6,000円
1.5Lガソリン車(4WD)
183万1,000円~212万4,000円
1.0Lガソリン車(FF)
139万5,000円~161万3,000円
(zlatan)
画像元:トヨタ自動車
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