大きさにびっくり!まさに「山のような」ザルツブルクの名物スイーツ

モーツァルトやカラヤンが生まれた音楽の街、オーストリアのザルツブルク。

オーストリアの中でも山に囲まれたこの街には、その「オーストリアアルプス」にちなんだ名物があるのだとか。せっかくだからチャレンジしてみよう、ということで名物を探しに出掛けた。

スイーツが食べられる素敵なカフェはいくつもあるが、手間がかかるということで、扱っている店がなかなか見つからない。そこで、ホテルの地下にある老舗レストラン「Pitter Keller」を訪ねてみた。

ホテルの地下にあるとは思えないような、素敵な内装。オーストリアアルプスの雰囲気を醸し出していて、とても落ち着く。地元の人たちにも人気らしい。

店員にザルツブルク名物のことを尋ねると、提供できるとのこと。時間がかかるのでこちらの食事のタイミングを測って、作ってくれるという。ありがたい心遣いだ。

ザルツブルクのビールを飲み、料理も終盤というところで店員が準備にかかると伝えてきた。だいたい20分から30分くらいを考えると良いだろう。

しばらくして持ってきたのが、山の形をした巨大なケーキ!

周りの客も「一体なんだ?」と言わんばかりの目でこちらを見ている。地元の人はあまり注文しないのだろう。

「写真を撮るなら、早く早く」と急かされて写真撮影、終えると店員が慣れた手つきでさっとサーブしてくれた。

巨大で、ふわふわとしていて、形状はまさに3つの山。頂上には雪のように粉砂糖がかかっており、ザルツブルクの山々をイメージした「ザルツブルガーノッケルン」というスイーツだ。

スフレに似た感触で、ラズベリーのジャムと一緒に食べる。甘すぎず、あっという間に口の中で溶けてしまう。そのため、大きく見えても2人か3人で問題なく食べられる量だった。

「名物に旨いものなし」と言うことなかれ。提供される時の面白さや、美味しさを含めて是非チャレンジしてほしいザルツブルクの名物だ。

(田原昌)