日本酒の長期熟成に取り組むブランド「八継(はっけい)」は、2023年に熟成50年を迎えた「八継 刻50 純米」と「八継 刻50 本醸造」のオンライン限定販売を開始した。
酒質は「純米」と「本醸造」で、価格はいずれも250,000円(税別)。製造元は、酒処の灘で300年以上にわたり伝統的な酒造りを行う沢の鶴社だ。
ハイエンドな熟成日本酒をこの機会にチェックみてはどうだろう。
2023年で満50年を迎えた稀少な熟成酒
日本酒の国内出荷量は1973年(昭和48年)にピークを迎え、177万㎘に達した。その翌年から、日本酒の出荷は減少傾向へと転じ、2020年にはおよそ1/4となる41万㎘まで減少している。
「八継」の仕込みが行われたのは、ちょうどその最盛期の年にあたる1973年。
日本酒が最も多くの人々に飲まれ、全国的につくればつくるほど酒が売れていた時代。熟成酒の価値を見出し、あえて日本酒を寝かせることを選択した造り手がいた。
低温管理された貯蔵庫のなかで静かに熟成は進み、定期的に味わいと状態を確かめ、時間をかけて変化を見守っていく。通常、3年以上で古酒といわれる日本酒の業界において、この貯蔵庫に眠る日本酒は1995年の阪神淡路大震災も乗り越え、次の代の造り手へ、また次の代へと、受け継がれてきた。
そして今、美しく澄みわたり、味わいもこの数年のうちにさらに磨かれ、日本酒本来の味を超越した状態となっている「八継」。
貯蔵庫のなかで眠りつづける限り熟成はさらに進むため、50年熟成の味は、2023年の今しか感じることができない。これからも熟成を受け継いでいくために、すべてを一度に蔵出しするのではなく、期間限定・数量限定にて販売を行っていくという。
届くべき人にきちんとその価値を届けていく
「八継」というブランドは、長期熟成の美味しさとともに、「時間」という新しい価値を日本酒にもたらす試みそのものでもある。これまで何人もの造り手によって受け継がれ、これからも大切な資産として次の代へとつないでいくべきものだ。
その稀少性と価値を理解し、届くべき人にきちんとその価値を届けていくことができたらと同ブランドは願っているそうだ。
“時間を旅する”というコンセプトのもと、2023年で満50年を迎えた稀少な熟成酒である「八継 刻50 純米」と「八継 刻50 本醸造」。決して安いプライスではないが試しておきたい逸品だ。
八継 刻50 純米
熟成年数:50年
内容量:720ml
価格:250,000円(税抜)
八継 刻50 本醸造
熟成年数:50年
内容量:720ml
価格:250,000円(税抜)
ブランド公式サイト・ECサイト:https://hakkei.site/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000118324.html
(角谷良平)