角川文化振興財団は、「角川武蔵野ミュージアム」1階のグランドギャラリーにて、2月4日(土)から5月7日(日)の期間、展覧会「タグコレ 現代アートはわからんね」を開催する。
なお、同財団が昨年6月18日(土)から192日間*開催した「ファン・ゴッホ ―僕には世界がこう見える―」は、1月9日(月)に、大好評のうちに終了した。
さまざまな「まぜまぜ」を提供するミュージアム
同財団は「わが国の文化の振興に寄与する」という財団の設立目的実現のために、さまざまな事業を行っている。例としては文芸の成果に対する授賞、文芸に関する出版、文芸の研究・著述の刊行への助成、映画芸術振興に関する助成、そして文芸・映画資料の収集・保存・展示などが挙げられる。
「角川武蔵野ミュージアム」は、同財団が運営する、図書館・美術館・博物館が融合した文化複合施設だ。
館長の松岡正剛氏が、世界を読み解く9つの文脈に沿って独自の配架をした「ブックストリート」、博物学者の荒俣宏氏が監修する「荒俣ワンダー秘宝館」、「本と遊び、本と交わる」をテーマにした「本棚劇場」などの施設がある。
また、マンガや多数の出版社のライトノベルが並ぶ「マンガ・ラノベ図書館」、企画展が開催される「グランドギャラリー」など、松岡館長が提唱する「想像力とアニマに遊ぶミュージアム」として、さまざまな「まぜまぜ」を提供する。
次回の展覧会は「タグコレ 現代アートはわからんね」
同ミュージアム内のグランドギャラリーで行われる次回の大規模展覧会は、現代アートを新しい視点から楽しむ「タグコレ 現代アートはわからんね」だ。
気にはなるが、よくわからない現代アート。日本を代表する現代アートコレクターである昭和のビジネスマン・田口弘氏の視点を通じて、彼がいかに現代アートに出会い引き込まれていったのか、アートとの出会いで経験した驚きや発見などが追体験できる。
現代アートという未知との遭遇に始まり、コレクションを広げていく上で欠かせないアドバイザーとの関係、作品を買うということ。そして、コレクターによるコレクションの変化などを、実際の作品展示とあわせて楽しめる内容になるという。
ちなみに、同展の前に行われた「ファン・ゴッホ ―僕には世界がこう見える―」は、総来場者数24万4,079人を記録し、大好評のうちに幕を閉じた。
「ファン・ゴッホ ―僕には世界がこう見える―」は、西洋画家ゴッホが見た世界を追体験する体感型デジタルアート展。34台の高輝度プロジェクターを用いて、会場の壁と床360度に投影された映像・音楽で、ゴッホが見た世界を再現しながら、情熱的な画家の人生を辿った。
同ミュージアムでは、今後も新しい体感型アートを企画、展開していくとのことだ。
次回開催の「タグコレ 現代アートはわからんね」も含め、「角川武蔵野ミュージアム」が行う今後の展覧会に注目したい。
タグコレ 現代アートはわからんね
会期:2月4日(土)~5月7日(日)
会場:角川武蔵野ミュージアム1階グランドギャラリー
所在地:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3
開館時間:日曜~木曜 10時~18時・金曜~土曜 10時~21時 ※最終入館は閉館の30分前
休館日:第1・3・5火曜
料金:オンライン購入 大人1,800円・当日窓口購入 大人2,000円 ※ともに税込
展覧会詳細ページ:https://kadcul.com/event/104
(高野晃彰)
* 開館日数のみ
※休館日・開館時間は変更となる場合あり
※展示内容が変更・中止になる場合あり
※会場内が非常に暗く、足元には十分な注意が必要