「国史跡斎宮跡 平安絵巻 プロジェクションマッピング2022」が、11月3日(木)から5日(土)の3日間、三重県の「さいくう平安の杜」にて開催。観賞に事前申込は不要。
あわせて、斎宮歴史博物館では「斎宮歴史博物館 デジタルアート展示 〜斎宮と王朝のみやび〜」も同時開催する。
日本の雅な文化をのぞいてみよう。
伊勢神宮に仕えた皇女「斎王」の都
三重県・伊勢神宮にゆかりのある斎宮(さいくう)は、飛鳥時代から鎌倉時代末まで660年以上にわたり天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えた未婚の皇女「斎王(さいおう)」の都。
日本で斎宮が存在した唯一の場所として、地元の人々によって神聖な土地だと守り続けられてきた三重県・明和町にある斎宮跡に、古代建築によって、三棟の平安時代の建物「斎宮寮庁」が復元された。
60人以上いたといわれる斎王は、天皇が代替わりするまで家族と離れ、都での生活と別れを告げ、斎宮で祈りの日々を過ごしていた。中には、神に仕える身であるがために、恋愛を禁じられ恋人との仲を引き裂かれた人もいたという。
復元された「斎宮寮庁」
「さいくう平安の杜」は、史跡斎宮跡に三棟の平安時代の建物「斎宮寮庁」を復元したもの。古代建築の魅力を伝え、いにしえの斎宮の姿を再現している。
斎宮の役所「斎宮寮(さいくうりょう)」の長官のもと、儀式や饗宴に使用されたと考えられる三棟の建物がある。その背景には、平安時代の古代建築の世界が広がる。
かつての雅な世界が映像で復活
同イベントでは、かつて斎王が暮らした宮殿の遺跡、国史跡斎宮跡にある「さいくう平安の杜」の正殿・東脇殿・西脇殿に「斎王群行絵巻」「伊勢物語図屏風」「源氏物語絵巻」「十二単」など、日本の文化芸術をモチーフとした絢爛豪華なデジタルアニメーションや、きらびやかなデジタルアートなどのプロジェクションマッピング映像を投影する。
入場料は500円、約7分間のコンテンツを約4分間のインターミッションをはさんで連続投影するため、どの時間帯に来場しても同じ映像が見られる。
デジタルアートで見る歴史
同時に開催される「斎宮歴史博物館 デジタルアート展示 〜斎宮と王朝のみやび〜」では、斎宮歴史博物館のエントランスホールに、博物館が所蔵する「伊勢物語図屏風」や「斎王群行絵巻」などをモチーフにしたデジタルアート作品を展示。
観賞は無料、事前申込は不要だ。
斎宮ならではの歴史と文化芸術が織り成す、三夜限りのデジタルエンターテインメントを楽しんでみては。
国史跡斎宮跡 平安絵巻 プロジェクションマッピング2022
日時:11月3日(木・祝)〜5日(土) 18:30〜21:00
会場:さいくう平安の杜
所在地:三重県多気郡明和町斎宮2800
斎宮歴史博物館 デジタルアート展示 〜斎宮と王朝のみやび〜
日時:11月3日(木・祝)〜5日(土)17:00〜19:30
会場:斎宮歴史博物館 エントランスホール
所在地:三重県多気郡明和町竹川503
イベント詳細:https://www.hitohata.jp/news/event/7s-swS9p
(田原昌)
※雨天の場合は投影を一時中断・中止する場合あり