〈史上初の夜間公開〉夜の街並みに浮かび上がる朱色の門!大本山増上寺三解脱門の楼上を特別公開

大本山増上寺が、400年前に建立された国指定重要文化財・三解脱門の楼上を11年ぶりに特別公開中だ。

10月12日(水)から10月18日(火)までの期間は、建立以来、初めてとなる夜間公開を実施。ライトアップされ、夜の街並みに浮かび上がる朱色の三解脱門の中を見学できる。

また、10月15日(土)には、建立400年を記念した法要を執り行う。

東京都で最も古い木造建築物の一つ「増上寺三解脱門」

三解脱門は、増上寺の顔として多くの人々に親しまれてきた。

増上寺の諸堂宇のほとんどが災害や戦災により焼失している中、三解脱門は江戸初期から現存する東京都で最も古い木造建築の一つ。貴重な建築物として、国指定重要文化財に指定された。

三解脱門楼上を11年ぶりに特別公開

今年は、三解脱門の建立から400年を記念し、通常は非公開の三解脱門楼上を11年ぶりに特別に公開する。

門の楼上には、都指定有形文化財の釈迦三尊像および十六羅漢像等が祀られている。通常は目に触れることのない由緒ある仏像を拝観でき、外に目を向けると、江戸時代の人々が眺めたような、門前の街並みを見渡すことができる。

拝観者は、三解脱門楼上に祀られている仏像の描かれた「釈迦三尊・十六羅漢カード」が1枚もらえる。

公開期間は、10月1日(土)~11月27日(日)まで。ただし、火曜日は公開休止日となる。時間は10時~16時30分で、最終入場時間は午後4時。拝観方法は、三解脱門内にて拝観料を納め、楼上に上がる。拝観料は大人1,000円となる。

建立以来400年目で史上初の夜間公開

特別公開中は三解脱門がライトアップされ、夜の東京都心の街並みに朱色の三解脱門が浮かび上がる幻想的な光景を見られる。

とくに、10月12日(水)~10月18日(火)の期間は、三解脱門建立以来初めてとなる夜間公開を実施。夜間公開では日中とは趣の異なる、三解脱門楼上の様子を拝観することができる。

時間は、17時30分~21時で、最終入場時間は20時45分。拝観料は、大人1,500円となる。

落慶から400年目に奉修する記念法要

今から遡ること400年前の1622年10月15日、三解脱門の完成につき落慶法要が執り行われたとの記録が残る。

今年の10月15日(土)は、まさに落慶法要から400年となるため、同日11時から三解脱門楼上にて記念法要を実施する。

浄土宗七本山の一つに数えられる増上寺。徳川家康により徳川家菩提寺に選ばれた由緒ある寺院だ。

今回、公開される三解脱門は、その当時から江戸の街を見つめてきた歴史ある建築物。通常は非公開という文化財の貴重な特別公開だけに、この機会に訪ねてみよう。

大本山増上寺 三解脱門特別公開
所在地:東京都港区芝公園4-7-35
公開期間:10月1日(土)~11月27日(日)※夜間公開は10月12日(水)~10月18日(火)
公式サイト:https://www.zojoji.or.jp/

(高野晃彰)

※料金は全て税込