モナコで開催される日本酒のコンクール「モナコSAKEアワード2022」が、蔵元からのエントリーの受付を開始した。同コンクールの詳細および前回受賞した日本酒ボトルを紹介しよう。
写真は「モナコSAKEアワード2021」のもの。
世界から注目される「モナコSAKEアワード」
「モナコSAKEアワード」は、モナコと日本の文化交流のために開催される日本酒のコンクール。世界からセレブレーションが集まり、世界中の人々が楽しめる日本酒を選ぶ。
昨年の第1回審査で受賞したのは9銘柄
2021年11月に行われた、第1回「モナコSAKEアワード」の審査は、モナコの公族、国民議会議長、宮殿料理長、世界最大のセラーを持つ5つ星ホテルのヘッドソムリエなどを迎え、世界中のセレブが集う格式あるヨットクラブにて行われた。
日本での1次審査を通過したのは9種。グランプリ、マリアージュ賞、モナコ賞、スペシャルアワードを受賞した。
グランプリに選ばれたのは栃木県の松井酒造店「松の寿 源水点 斗瓶採り 大吟醸原酒」。「オマール海老」がテーマだったマリアージュ賞には、広島県・藤井酒造の純米大吟醸「龍勢 ゴールドラベル」、福井県・加藤吉平商店の純米大吟醸「梵・夢は正夢」、高知県・アリサワの特別純米「3901001」が選ばれた。
ほか、モナコ賞に東京都・豊島屋酒造の「金婚 純米吟醸『江戸酒王子』」が。スペシャルアワードには、兵庫県・本田商店の「龍力 純米大吟醸 秋津」、神奈川県・川西屋酒造店の「隆 純米大吟醸 黒金ラベル」、愛知県・関谷醸造の「蓬莱泉 純米大吟醸 吟」、宮城県・萩野酒造の「萩の鶴 純米大吟醸 美山錦」が選ばれている。
「モナコSAKEアワード」の各賞はどのように決められている?
審査員の加点方式による評価は、もっとも高得点に輝いたお酒に与えられる「グランプリ賞」をはじめ、今年のテーマにそって、もっとも合うと思われるお酒に与えられる「マリアージュ賞」、モナコで飲みたいと感じる、すぐれたお酒に与えられる「スペシャル賞」がある。
また、「モナコ賞」は、モナコで行われるイベント「Made in Japan in Monaco」(*)に出展したものの中から、来場者一般による人気投票が行われ、得票でトップに輝いた日本酒に与えられる賞だ。
隣のフランスともイタリアとも違う、モナコだけの格式高いアワード。ここで認められた日本酒は、世界の多くの人からますます注目を浴びる存在になっていくことだろう。
モナコSAKEアワード詳細:https://amfj.net/
(田原昌)
* Made in Japan in Monacoは11月開催の予定。