島にかつての活気を取り戻し、島の魅力を全国に届けたい、という思いから始まった。
宮崎県延岡市の日々とデザイン社は、延岡市にある宮崎唯一の有人離島・島野浦島(しまのうらしま)に、満月の翌朝の3月19日、島で唯一の食堂である『満月食堂』をオープンする。
島の宝100景に選出された離島に『満月食堂』オープン
宮崎県の県北、延岡市の中心部から北東へ約12kmに位置する離島・島野浦島は、周囲15.5km、面積2.83㎡の小さな島。現在約800人が住んでおり、漁業の島として有名だ。
過去には2,000人を超える住民がいたが、漁業の衰退とともに少子高齢化、空き家の増加などの問題も抱えている。
その反面、県内外から多くの磯釣りファンが足を運んでいる。また、珍しい海食トンネルや、「オオスリバチサンゴ」「ソフト・ハードコーラル」を見ることができ、海中に生息する生物たちの種類も豊富な事からダイバー達にも愛されている人気スポット。
2009年には「国土交通省都市・地域整備局」主催による「島の宝100景」にも選出された。
今回、そんな島野浦島に『満月食堂』がオープンする。
島野浦島の味覚を満喫
漁業が盛んだった頃の島野浦島では、漁が休みとなる「満月の日」は、島の飲食店等に漁師たちが集まり賑わっていた。しかし、漁業の衰退とともに住民も減少し、島の人が気軽に集まったり、島外から来た人が食事できるような飲食店、カフェなどが一軒もない。
『満月食堂』は「もう一度活気のある島となるように」という想いから誕生する。
かつての「満月の日」の賑わいを取り戻し、この素晴らしい島をもっと多くの人に知ってもらいたい、という思いを込めて『満月食堂』という名前をつけ、満月の翌朝11時オープンとした。
『満月食堂』の営業は、毎週水曜〜日曜、土日祝は惣菜と弁当販売に加えてイートイン営業もあり、他の営業日は惣菜と弁当販売のみとなる。
メニューは、「島いりこダシの牛すじカレー」「しまうら真鯛の鯛茶漬け」「海鮮丼]」「日替わり定食」「フィッシュフライバーガー」など、島野浦島の味覚を満喫できるものが揃う。
『満月食堂』お取り寄せグルメも
コロナ禍で島に来られない人にも手軽に『満月食堂』の味を楽しんでもらえるように、島で育った鯛を使用した「濃厚鯛ほぐれ」を発売する。シャケフレークのように、鯛をフレークにした商品で、「大人の塩味」「うま味の醤油味」の二種類を用意。
「濃厚鯛ほぐれ」は、オンラインショップで販売、4月より順次発送予定だ。
釣りにダイビングとレジャーの拠点にもなりそうな『満月食堂』。のんびりした春の平日にふらりと訪ねて、弁当を購入して島内を散歩する、そんな過ごし方も楽しそうだ。
『満月食堂』
所在地:宮崎県延岡市島浦町736番地5
営業時間:(水〜日祝)11時〜15時
定休日:月・火
オンラインショップ:https://hibi-to-design.stores.jp
(冨田格)
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