氷の彫刻とイルミネーション、そして松本城の美しく幽玄な世界を堪能しよう。

昨年、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった、松本市の冬の風物詩である氷彫フェスティバルが今年開催される。

■市内に会場を分散して開催
今年は松本市街地の至る所に氷彫が出現。氷彫制作の実演も行われる。

力を使う大胆さとセンス・技量を要する繊細さの両方が求められる氷彫制作は、年々氷彫師が少なくなっている。国宝松本城氷彫フェスティバル2022では、その貴重なパフォーマンスと作品を観ることができるイベントだ。

35回目の今回は、新型コロナウイルス感染症対策とし、松本市内で氷彫作品を安心して楽しめるよう、会場を分散。松本市街地のさまざまな場所で氷彫が制作されるので、松本の散策を楽しみながら街中で制作される氷彫作品を見てみよう。

■氷彫フェスティバルの内容
・全国氷彫コンクールプレイベント
松本市街地の中心部にある公園では、若手氷彫師達の登竜門である全国氷彫コンクールプレイベントを実施。

氷彫制作歴がおおむね５年未満の若手選手のみが参加できるコンクールで、若さ溢れる挑戦的な作品を観ることができる。今年は５チームが参加し、作品完成後、指導者による講評が行われる。

・全国氷彫コンクールチャンピオンシップ
22日、23日の土日には、メインイベントとなる国内14チーム総勢28名による全国氷彫コンクールチャンピオンシップを開催。全国からトップレベルの氷彫師が松本城へ集結し、22日（土）の夕方から制作を始める。

夜を徹して作業をし、23日（日）の明け方に完成する氷彫作品は、松本城と北アルプスを背景に朝日に輝く。

氷で創られた躍動感のある作品を最高のロケーションで堪能し、松本の冬を体感してみよう。また、23日（日）の朝に来場した100名には、氷彫コンクール特別賞の選出のための投票に参加できる。

・氷彫刻作品特別展示
松本駅前広場・松本城大手門枡形跡広場にて、氷彫刻の展示が行われる。

・実演パフォーマンス
完成した氷の彫刻を鑑賞することはもちろん、制作している様を観ることも楽しめる。千歳橋・蔵シック館・てまり時計前の市内3か所で、氷彫制作の実演パフォーマンスが行われる。氷彫師のセンスと技量を楽しもう。

■初の試み！松本市イルミネーション2021-2022とのコラボレーション
また、松本市イルミネーション2021-2022とのコラボレーションも必見。氷彫フェスティバル開催期間にあわせて、メインコンテンツである「松本城～氷晶きらめく水鏡～」に氷彫フェスティバル特別演出が登場。

松本市内に出現する氷の彫刻は壮観、足を運んでみよう。

【国宝松本城氷彫フェスティバル2022概要】
日程：1月21日（金）～23日（日）
場所：松本市内
HP：https://hyocyo.matsumoto-winter.jp
※新型コロナウイルス感染症の状況や荒天時によって、予定していた内容が一部変更になる可能性あり。HPを確認のこと。

（田原昌）