日本各地にある、歴史的な集落や町並みが楽しめる「伝統的建造物群保存地区」。佐賀県鹿島市の「肥前浜宿」もその一つ。
その肥前浜宿に、造り酒屋が所有する町屋を活用した宿泊施設「茜さす 肥前浜宿」が来年1月14日に開業。12月1日から予約受付を開始する。
■酒造りが盛んな肥前浜宿
明治期以降、酒造業や水産加工業によって繁栄した地区。通称「酒蔵通り」には当時の土蔵造の町家が軒を連ね、現在でも酒造りが盛んに行われている。
酒蔵通りに所在する当該物件は明治中期頃に建築された築100年以上の町家であり、現在「光武酒造場」が所有する。
「茜さす 肥前浜宿」は歴史的建造物を活用した宿泊ブランド「茜さす」の最初の宿泊施設となる。
■「茜さす 肥前浜宿」ブランド名の由来とコンセプト
茜色に照り映える意味から「紫」「日」などにかかる枕詞がブランド名の由来。
九州は筑紫島(つくしのしま)と古称されており、語の中に「紫」が含まれている。“茜さす”という名称には、照り輝く「日」を連想し、そこに続く「九州」を暗示。
九州の島々に日の出が滲み、鮮やかに照り輝き、次代の黎明を感じさせる、そんな意味を名称に込めた。
コンセプトは『歴史的建造物で堪能する、上質な時間と空間、非日常を楽しむ「別荘」』。
立地、特徴、歴史、文化を紐解き、当該物件が持つ魅力を尊重し、非日常な空間を演出しながらも、かけがえのない快適な日常の寛ぎを得られる宿泊施設として生まれ変わった。
ロゴマークは、「茜」の文字をデフォルメしたモチーフであり、地域の「人、食、文化、景観」を意味する4の円が交わることにより、調和である結び目を表現した。
■客室数は全2室、一棟借りも可能
多良往還(酒蔵通り)の北側に建つ、入母屋造妻入りの建物。表構えは 1・2階とも建設当時の雰囲気を残す。
1階に「有明の海(約70㎡)」1室と2階に「多良の峰(約77㎡)」1室があり、それぞれ定員4名、宿泊料はともに44,000円から。1棟貸しの場合は定員8名、77,000円から。
鹿島市をはじめとした佐賀県各地の食材を取り入れた朝食は1名あたり税込2,200円。
上質な宿として甦った歴史的建造物で、特別なひとときを過ごしてみては。
※宿泊料は税・サ込み
茜さす 肥前浜宿
住所:佐賀県鹿島市浜町字平松乙 2686
https://www.akane-sasu.com/hizenhamashuku/
(MOCA.O)