指定有形文化財に指定された都心の日本庭園で、心を落ち着かせてみたい。

ザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪の3つのホテルに囲まれた約2万平米の日本庭園に点在する観音堂、鐘楼、山門が、このたび、2021年度の港区指定有形文化財に指定された。

■40年余の歴史を持つ港区指定文化財

港区指定文化財とは、1979年に文化財保護条例施行後約40年にわたり毎年行われており、港区の歴史に関わる重要な建造物や歴史資料等に対し、港区が指定文化財として指定するもの。ホテルの観音堂、鐘楼、山門は歴史的価値の高い重要な建造物として、指定有形文化財に指定された。

高輪エリアの3つのホテルに囲まれた日本庭園には、四季折々の花や草木、池の他、観音堂や鐘楼、山門をはじめとする歴史的史跡が点在し、春には17種約210本の桜を愛でることができる。ホテルの利用者が自由に散策でき、都会の喧騒を忘れゆっくりと流れる時間の中で寛げるる庭園として親しまれている。

■ホテルのシンボル・鐘楼と観音堂、山門

観音堂と山門は、鎌倉時代中期に建てられた奈良県長弓寺から1954年に当時の高輪プリンスホテル（現グランドプリンスホテル高輪）に移築されたもの。お堂の中には、人々が災禍から免れる御利益があると言われている十一面観音半迦像が安置されている。

長弓寺の創建とともに併設された鐘楼は、1959年に同ホテルに移築され、現在は、大晦日の除夜の鐘つきイベントとして宿泊者108組限定で楽しむことができ、ホテルのシンボルとなっている。

美しい日本庭園で、時には非日常を味わってみては。

公式サイト
https://www.princehotels.co.jp/shintakanawa/

（suzuki）