立川にスウェーデン老舗ラグメーカー「カスタール」ショールーム誕生

どんなラグを選ぶかによって、部屋のイメージは大きく変わる。

■スウェーデン老舗ラグメーカー

1889年、スウェーデン西部にあるKinnaで創業した老舗ラグメーカー「KASTHALL(カスタール)」。

糸から製織、タフティング、ラグの仕上げに至る全工程を一貫して自社で行う。ラグメーカーでは稀有といえるこの手法を創業から今日まで受け継ぎ、高品質な製品づくりに努めている。

使用する糸のほとんどは、ウールとリネン(亜麻)という最高級の天然素材。ユーザーの要望に応じて一点一点つくり上げるカスタムメードで、裏面には職人による手書きのタグを付ける。

独自のデザインチームをもつほか、世界のトップデザイナーや建築家とコラボレーションを行い、伝統を刷新しながらも、常にモダンでハイクオリティーなラグを生み続けている。スウェーデン王室の紋章を使うことを許された数少ない企業のひとつだ。そんな「KASTHALL」が、東京・立川に日本初となるショールームをオープンした。

東京・立川「KASTHALL」ショールーム。床に配するのは、スウェーデンのデザインユニット、CKRが手掛けた「TILES SLAB」

■全てのサンプルを見られるショールーム

立川のショールームでは、12のパターンと154の色を自由に組み合わせられるロングセラーのラグ「ARKAD」や「HÄGGÅ」を始め、Kasthallのラグの全サンプルを見ることができる。

柄と色を自由に組み合わせることができるラグ「HÄGGÅ」

1988年の発表以来のロングセラー。9種類のパターン、43色のミックスカラーと114色の単色を自由に組み合わせることができる。

異なる素材、太さ、色の糸を混ぜあわせた表情豊かなラグ「TEKLA」

さまざまな色の太いウール糸と細いリネン糸をミックスすることで奥行きのある表情をつくり出した。

残糸をアップサイクルしたラグ「HARVEST」

ラグの製造工程でどうしても出てしまう残糸を使って織り上げる。2018年に発表し、大きな話題を呼んだ。

また、発表以来、話題を集める2021年の新作コレクション「COLLECTIVE IMPRESSIONS」と、スウェーデンのデザインユニット、Claesson Koivisto Rune(CKR/クラーソン・コイヴィスト・ルーネ)が手掛けた「TILES」も日本初上陸。

このほか、スウェーデンのインテリアアクセサリーブランド、KLONG(クロング)のフラワーベースやオイルランプなどのインテリア小物も常時展示している。

気に入ったラグが見つからない、という人はショールームでスウェーデンの老舗アイテムを実際に見てみるのも良さそうだ。距離があっていけないという人は、公式サイトで全アイテムを見ることができる。また、ラグに関する様々なコンテンツも公開しており、読むだけで楽しめそうだ。

KASTHALLショールーム

所在地:東京都立川市高松町3-8-4 ファーレTKT3F
予約フォーム:https://www.kasthall.jp/reservation
※5 日後以降の予約が可能。
公式サイト:https://www.kasthall.jp

(冨田格)