秋から春へのおしゃれ紳士の必須アイテム。「BRITISH MADE(ブリティッシュメイド)」の“モダンブリティッシュ”をテーマにしたオリジナルウェア第二弾コートが登場。デザイン監修に人気スタイリスト 四方章敬氏を迎え、秋・冬・春と3シーズン活躍するタイロッケンコート「ヨークシャー」を製作した。
“タイロッケンコート”は、19世紀末に起こったボーア戦争時、英国軍の将校向けに納品された外套がルーツ。 第一次世界大戦時に生まれたトレンチコートの原型ともいわれている。
■オリジナルウェア第二弾はタイロッケンコート
近年ドメスティックブランドを中心に提案が増え、ファンの人気を集めている旬なアイテムでもあると四方氏は語る。
実は僕もここ数年、タイロッケンコートを愛用していました。 すっかり定番化したステンカラーよりも新鮮味があり、ボタンがないぶんトレンチより軽快感があるのが今の気分にぴったりだったんです。
しっかりバックボーンのあるアイテムにしたかったので、今回もまずはヴィンテージのタイロッケンを研究するところから着手。 そのままだとクラシックな印象がかなり強いので、随所のディテールやシルエットをモディファイしてアップデートしました。 コートを“着込む”というよりも、軽やかに“羽織る”イメージで楽しめる一着になったと思います。
■タイロッケンコート「ヨークシャー」のこだわりディテール
繊細な超長綿を高密度に織り上げた高級素材
1本1本の繊維が細く長い“超長綿”を原料としつつ、糸を3本撚りにすることで強度をアップ。 それを高密度に織り上げることで、しなやかさとハリ、シルクのような光沢をたたえた理想的風合いに仕上がっている。
ベルト、ポケット、芯地など随所をアレンジ
「ヨークシャー」はバックルを排除してシンプルな帯ベルトに変更。 これによってベルトを結んでも現代的な印象になる。 それからベルトの位置もヴィンテージと比べて若干上に設定、“モダンクラシック”な程よいバランスに見える設定を模索した。
シルエット美を高めるインバーテッドプリーツ
背中には内側にヒダをとったインバーテッドプリーツを採用。 ゆとりをとりつつダボついて見せないデザインで、動きに合わせて綺麗になびくのが特徴。
襟の表情も現代的にモディファイ
ヴィンテージのタイロッケンは首ぐりが大きめでクラシック感が強い印象だが、これを現在のムードに合わせてコンパクトに修正した。
フレンチヴィンテージの意匠もミックス
味付けとしてフレンチテイストも加えた。 袖ベルトを、フランス製のヴィンテージコートをモチーフに、英国ものと逆向きに取り付け、さりげない差別化を図った。
「無双仕立て」をイメージした同系色のライニング
裏地に表地と同じ素材でライニングを付ける「無双仕立て」をイメージしたデザインを採用。 これもフレンチヴィンテージコートから着想したもの。
ベルトの紛失を防ぐ気配りも
ベルトの内側に小さなタブを取り付け、ベルトループに通して固定できる設計にしした。 ボタン留めなのでベルトを外すことも可能。
細かいディテールの積み重ねにより誕生した、ヴィンテージの枠に止まらないモダンクラシックなコート。長く愛用する冬の必須アイテムになりそうだ。
ブリティシュメイド オリジナル タイロッケンコート 「ヨークシャー」
価格:88,000円(税込)
詳細:https://www.british-made.jp/c/brands/BEP100100112B0
(冨田格)