エストニア発、木の温もりを感じられる樽型のサウナ「バレルサウナ」。

■紀伊乃国屋本館「はなれ 橘」

千葉県鋸南町は南房総に位置し、鋸山や保田川沿いの頼朝桜でも知られている。アクアラインを使用すれば都心から1時間強で行ける海沿いの街で、のどかな街と舌鼓を打つ海鮮料理とともに、バレルサウナの魅力を存分に楽しめる。

別亭気分で旅時間を満喫できる完全プライベートの離れに、木漏れ陽が降り注ぐ専用露天風呂とエストニア製バレルサウナ、水風呂を設置。水風呂は敷地内にある江戸時代の深井戸から汲み上げた肌にやさしい天然水を使用する。

食事は朝夕、部屋の専用ダイニングで。夕食は専任スタッフが目の前で調理する旬の囲炉裏会席を楽しめる。

■古民家とバレルサウナ、日本とエストニアの文化とデザインの融合

日本の文化が色濃く残る旅館へのバレルサウナ導入という、全国初のプロジェクトにおいては、サウナ自体は既存のモデルを使用し、塗装によって風合いを統一するという、古民家のコンセプトを生かしたかたちになった。

サウナへと繋がるデッキへは縁側と寝室双方から行けるような設計に。そのデッキの高さとバレルサウナの入り口の高さを合わせ、自然にサウナへと引き込まれるようなデザインだ。

バレルサウナからの導線も、井戸水を組み上げた掛け流しの水風呂から外気浴の休憩場所、温泉と、サウナ愛好家であれば、見た瞬間にその魅力を感じ取れるものになっている。

バレルサウナの内部は、両壁にベンチを配置するレイアウト。少し低めの座面で、サウナ初心者でも入りやすい高さになっている。

ストーブは、「TYLO」のSENSE ELITEを設置。電気ストーブでありながら、ロウリュが可能で、細かいスケジュール機能も搭載している。ストーブ本体の温度が上がりにくく、温度センサーもついているという安全性の高さを考慮しての導入となった。

古民家をリノベーションした和の旅館とバレルサウナでととのう体験を堪能したい。

紀伊乃国屋本館「はなれ 橘」

所在地：千葉県安房郡鋸南町竜島970
公式サイト：https://www.awa-kinokuniya.com/hanare/

（MOCA.O）

※営業状況が記事の掲載時と異なる場合があります。ご利用時には公式HPなどで最新情報のご確認をお願いします。