コロナ禍が生み出した新たな形態の事業を紹介しよう。
■デニーズ幡ヶ谷店が生まれ変わる
「クルトン」「セブン&アイ・フードシステムズ」「セブン&アイ・クリエイトリンク」の3社が協働して、「宅配・テイクアウト専門店」と「ワークスペース」を掛け合わせたマルチスペース「デニーズ幡ヶ谷店」をオープンした。
コロナ禍によって急増しているのが「ABW(Activity Based Working)」だ。これは、時間と場所を自由に選択できる働き方を指す。現在、多くの企業で導入が進められている。
社外でのワークスペース需要が高まる一方、課題も生じている。例えば「自宅に静かに集中して作業できる場所がない」とか「カフェ等の社外では機密情報が漏えいするリスクがある」「オンライン会議に周囲の音が入り込み、参加者に迷惑をかけてしまう」という悩みを持つ人は多い。
そこで、マルチスペース「デニーズ幡ヶ谷店」はABWのニーズを取り入れたスペースを作成した。
■オンライン会議に最適の防音個室席
マルチスペース「デニーズ幡ヶ谷店」は、
・1名の防音個室席
・1〜2名用オープン席
・2名用半個室席
など様々な用途に合わせた全26席を設置。どこでも電源やWi-Fiを利用することが可能だ。
1名の防音個室席は、防音加工が施されているためBGMなど周囲の音を拾うことなく、静かな環境でオンライン会議・面談を実施できる。この1名防音個室席には、室内工事無しで設置可能なワークボックスPaOを採用している。
宅配・テイクアウト専門店でもあるので、店内で弁当を購入して飲食することも可能。長時間の仕事でも快適に過ごすことができそうだ。
ファミレスの既存店舗が、宅配・テイクアウト専門店&ワークスペースに生まれ変わる。まさにコロナ禍の今のトレンドをおさえたビジネスモデルだ。
デニーズ幡ヶ谷マルチスペース
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷3-37-15
予約サイトURL:https://upnow.jp/metrominutes/search?keyword=%E3%83%87%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%BA%E5%B9%A1%E3%83%B6%E8%B0%B7
ワークボックスPaO:http://www.tac-group.co.jp/products/pao/index.htm
(冨田格)