現代人に贈る生命と愛の物語。外交評論家・岡本行夫氏の初の小説が刊行

昨年から続く新型コロナウイルスにより、多くの尊い人命が失われた。外交評論家の岡本行夫氏もそのうちの一人だ。

今回、岡本行夫氏の初の小説『フォト小説 ハンスとジョージ 永遠(とわ)の海へ』が刊行された。

■小説のテーマは生命、家族愛、環境破壊

日本外交の一翼を担った外交評論家・岡本行夫氏は生前、海外勤務の経験をもとに初となる小説の執筆を手がけていた。新型コロナウイルスによる肺炎で急逝した際にはすでに書き上げ、その作品は春陽堂書店が運営するマンスリーウェブマガジン「Web新小説」にて2021年1月号まで、1年間にわたり連載していた。

今回、刊行される『フォト小説 ハンスとジョージ 永遠の海へ』は、この連載の書籍化。老ダイバー・ハンスと仲間になじめないナポレオンフィッシュ・ジョージとの交流を軸に、生命、家族愛、環境破壊といったテーマが語られる。

■文章だけでなく美しい写真にも注目

本書には、個展を開くほどのセミプロの腕前だった著者本人が撮影した海中・陸上写真45点が収録され、物語を誘う。自身が命名したフォト小説として、見て、読んで楽しみながら、岡本氏の違う一面を本書を手に取ることで感じられる内容だ。

価格は1,800円(税別)、発行・発売は春陽堂書店だ。

美しい写真と文章を基に、生命や家族愛を考える休日も悪くはないだろう。

詳細:https://www.shunyodo.co.jp/shopdetail/000000000739

(GINGA)