街の中を軽快に走り抜ける電動キックボード。都内でも目にする機会が増えてきている。とはいえ、まだ体験したことのある人は決して多くはないだろう。
短い距離を楽に移動できる電動キックボードは、街中はもちろんだが、短距離の移動を繰り返すことが必須のゴルフ場に向いているかもしれない。
栃木県に、この電動キックボードを無料で体験できるゴルフ場があるという。
◾︎電動マイクロモビリティのシェアリング事業「LUUP(ループ)」
2018年に創業したベンチャー企業・Luupは、電動キックボードをはじめとする電動マイクロモビリティのシェアリング事業「LUUP(ループ)」を展開している。電動キックボード・LUUPの提供により、好きな場所から好きなタイミングで電動マイクロモビリティに乗ることができる社会を実現することで、日常生活や観光時における移動の利便性向上を目指しているという。
電動キックボードは、海外で流行している電動小型の乗り物。2・3回地面を蹴って進みだせば、簡単なハンドル操作のみで運転することができる点が特長だ。 自転車とは異なり跨ぐ・こぐ必要もないため誰でも安全かつ簡単に乗ることができるので、徒歩10〜15分程かかる短い距離への移動手段として注目されている。
今回、電動キックボード・LUUPを導入したゴルフ場「セブンハンドレッドクラブ」は、100万平方メートル(約30万坪)の広大なスペース持って栃木県さくら市に位置している。Luupは、 今回、電動キックボードのゴルフ場導入で、利用者の移動をより楽しく快適にすると共に、電動キックボードの社会実装に向け 私有地における活用の有用性についても検証を実施するという。
Luup代表取締役社長 岡井大輝氏は、こう語る。
「電動キックボードのような小型で電動のモビリティは、誰でも簡単に乗ることができる、新しい可能性を秘めた次世代の乗り物です。1-3km程度の短い距離の移動における課題を解決すると共に、 移動そのものを楽しくする可能性を秘めています。今回、セブンハンドレッドクラブ様にLUUPの電動キックボードを導入させていただくことで、電動キックボードの利便性にとどまらない『楽しさ』も利用客の皆様に伝わると大変嬉しいです。
また、電動キックボードは、世界で普及が進む一方で、日本の社会においてどういった形での実装が最も安全で望ましいのかが分かっていない状況です。セブンハンドレッドクラブ様への導入をきっかけに、 広大な私有地における電動キックボードの利便性や安全性について市民の皆様に体感いただくと共に、日本社会への実装に向けた『利用者の声』の収集が進むことに期待しています」
◾︎セブンハンドレッドクラブでの電動キックボード利用について
ゴルフ場利用者のプレー中、及びプレー前後での移動手段として利用可能。また、ゴルフのプレーをしない場合も、ゴルフ場内の散策で利用できる。さらに、ゴルフ場スタッフの施設内移動にも使用するとのこと。
場所:「セブンハンドレッドクラブ」の敷地内
開始日:2019年9月7日(土)
対象:ゴルフ場利用者、及びセブンハンドレッドクラブの従業員
料金:無料(2019年12月31日迄)
乗車条件:身長120cm以上、14歳以上、平らな靴をはいている方、怪我をしていない方、飲酒をしていない方、など(自転車に乗れない方も問題なく乗れるような機体になっている)
LUUPを導入したセブンハンドレッドクラブ代表の小林忠弘氏は、「みんなが幸せを実感できるゴルフ場」をビジョンとし、地域とゴルフ場の融合を図る事業の他、新しい次世代ゴルフ場作りを経営戦略として行っている、日本最年少のゴルフ場社長。
小林氏はLUUP導入について、こう語っている。
「様々なサービスや体験をお客様にご提案していきたい自分達にとって、Luupの電動キックボードは大人も子どもも楽しめる新しい価値提供になると確信しています。 ゴルフ場でのプレーや体験を、より楽しんでいただける新しいきっかけとなれば何よりです。また、次世代のニーズや要請を検討しながらゴルフ場を運営していく中で、 ゴルフ場に足を運んでいただくきっかけになればと願っています。今後は、よりゴルフ場利用に適した電動キックボードをLuup社と協力しながら導入していきたいと考えています」
オールドスクールなイメージが強いゴルフ場も、若い世代の経営者たちによってそのイメージが変わり始めているようだ。新たな移動手段である電動キックボード体験、そして、新たなイメージを打ち出しているゴルフ場を体験するためにも、セブンハンドレッドクラブを訪れてみてはいかがだろう。
セブンハンドレッドクラブ
住所: 栃木県さくら市早乙女2370番地
公式サイト http://www.700c.jp/
Luup公式サイト https://luup.sc/
(冨田格)