海中に沈め熟成させるワインや日本酒は、まろやかな味わいが増すという。
陸前高田市の広田湾遊漁船組合では、2017年11月からお酒を海に沈めて熟成させる「海中熟成体験」を試験的に行ってきた。
この体験をより多くの方が楽しめるよう、広田湾で約10か月間海中熟成させて完成後に熟成の様子を記録したマイカルテを添え、世界に1つだけのマイボトルを作る「広田湾海中熟成体験」を4月より本格提供する。
■海中熟成酒設置体験
熟成カルテを作って自分だけの熟成ボトルを作成する「マイボトル作成体験」、ロウで瓶に蓋を行い防水対応する「封蝋体験」(人数により変更あり)、漁船に乗船して日本酒の海へ設置する様子を見学、牡蠣など広田湾産海産物の漁場見学などを体験する。
1組につき、旬の広田湾産海産物・牡蠣のバーニャカウダ・広田湾産塩蔵ワカメ100gの広田湾産海産物セットがつく。
体験した約10か月後に海中熟成したお酒1本と未熟成のお酒1本の合計2本が届く。
■海中熟成で味がまろやかに
海中熟成は、味がまろやかになるらしい。
日本酒「奇跡の一本松(岩手県・酔仙酒造)」の海中熟成(4か月、8か月)の分析を行ったところ、まろやかさとうま味が増し、さらには熟成期間が長期化することで、濃醇な味わいになった。
■世界に1つだけの自然が装飾したマイボトル
お酒を海に沈めて熟成させる日本でも珍しい通年提供可能な体験型の観光コンテンツ「海中熟成体験」では、マイカルテの作成による自分だけの体験記録を作成。
海中熟成の証としての貝や海藻などが付着することによる世界に1つだけの自然の装飾がされたマイボトルが完成する。
本体験型の観光コンテンツでは、未熟成と海中熟成のお酒をセットで届けるため、熟成完了時にはそれぞれの味の違いも楽しめる。
1本1本異なる海の模様がビンに付着し、世界にたった1つのマイボトルが手に入る。陸前高田の海に出かけて「海中熟成体験」とまろやかに熟成したお酒を味わってみよう。
申込方法はインターネットで
広田湾海中熟成プロジェクト:http://hirotawan-yugyosen.com/service/AGED/index.html
じゃらん:https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000203534/
(MOCA.O)