激しいぶつかり合いは圧巻!福島県「八幡神社例大祭 飯坂けんか祭り」開催!

日本人は世界的に見ても、祭り好きの民族かもしれない。中でも個性的な奇祭とも言えるのが、「けんか祭り」である。

“日本三大けんか祭り”のひとつに数えられる福島県福島市の「八幡神社例大祭 飯坂けんか祭り」が、10月5日(金)~7日(日)に開催される。

300年を越える伝統を誇り、太鼓の調べは京都・祇園囃子の流れを汲むと伝えられる由緒あるお祭りである。そして秋の例大祭は、五穀の豊饒を神に感謝し、氏子崇敬者の隆昌を祈願する祭りだ。

■祭りの由来
起源は、12世紀後半にまで遡る。源義経を支えた佐藤兄弟の大鳥城の築城とともに舘山山麓に遷建(移築)した別当八幡寺で行われた祭りが起源。

そして屋台のぶつかり合いは、1933年の祭りの宮入りの際、神社に神輿が納まってしまえば祭りは終わるという寂しさから、それを防ごうとする二つの屋台がぶつかったことがきっかけだったとされる。

激しく揺れる提灯の灯りが夜空を赤く染め上げ、屋台の勢いを煽るように打ち鳴らされる太鼓の音が町内にこだまする姿は圧巻だ。

■見どころ
3日間にわたる祭りのハイライトは10月6日(土)の夜に行われる「宮入り」。

日中の町内巡行を終えた神輿と共に、提灯に彩られた6町の太鼓屋台が大勢の若衆に担がれて温泉街を練り歩き、八幡神社を目指す。鳥居をくぐり神社境内に入り乱れると、屋台同士が激しくぶつかり合い、祭りのクライマックスを迎えるのだ。

■スケジュール
例大祭:1日目 午前11時
五穀の豊饒を神に感謝し、氏子の平安を祈願する神社の年中祭事の中で最も重要な式典。

移御式:1日目 午後5時20分
御神体が御本殿から神輿に遷される。祭り太鼓や稚児舞・剣舞が奉納される。

神輿渡御(神幸祭):2日目 午前8時30分発輿
飾り屋台の先導で神輿が町内を巡り、御祓所には氏子が集い隆昌と安泰を祈願する。

宮入り:2日目 午後7時出発
花火を合図に神輿を先頭に、提灯に装いを変えた屋台が御旅所を出発。境内に入るといよいよ“けんか祭り”のクライマックスを迎える。
※屋台同士のぶつかり合いが始まるのは午後8時30分頃。

後鎮祭:3日目 午前10時30分
祭りが無事終了したことを神々に奉告し、郷内の安寧を祈る。

東北に訪れる、少し早い秋の紅葉を見がてら、出かけてみてはいかがだろうか。

八幡神社HP:http://hachimanjinja.info/

(Y.FUKADA)