FALL/WINTER 2018-2019 ラコステ ランウエイコレクション開催

ラコステが壮大なランウェイでニューアイテムを公開。

ラコステのブランドの本拠地フランスパリにて、2018FWファッションコレクションが開催された。前回とは趣を異にし、会場はまるで緑豊かなゴルフコースに早変わり。そのコンセプトの背景をブランドデザイナーであるフェリペ・オリヴェイラ・バティスタが紹介する。

第二次世界大戦初期、ルネ・ラコステと妻は、サン=ジャン=ド=リュズのシャンタコゴルフコースにあるファミリーグランドの周りで広範囲に及ぶ森林造成開発計画を行った。‘植林’のために雇われた地元の多くの人々は、ラコステ一家のおかげでドイツでの強制労働から免れていた。

戦時中に、様々な種類の松やレッドオークが植えられた。これが、フランスで最大本数の並木を有すシャンタコ ゴルフコースの始まりだ。この心温まる思いやりや希望に共感したことが、2018年ラコステの秋冬コレクションの出発点となった。

大切にしてきたこのストーリーは、敷地内で撮影されたラコステ家のポートレイト、80年代、90年代ゴルフウェアコレクションのアーカイブピース、クラブハウス、邸宅といった過去の記録からクリエイティブチームの想像力にインスピレーションを与えた。

ラコステの85周年を記念して、シャンタコ ゴルフコースとその背景、そしてテニスとゴルフそれぞれのチャンピオンであるルネと妻のシモーヌ・ティオン・ド・ラ・ショームのこれまであまり知られていないブランドヘリテージについて紹介する。

そしてこの度、国際自然保護連合(IUCN)とパートナーシップを結び、10種の絶滅危惧種に指定されている動物を保護するため、10種類のポロシャツを製作。今シーズンのコレクションのうち10ルックを10種の絶滅危惧種のためにささげている。

これは2018年に行う、ラコステの「植林活動」だ。

フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ

 

 

<A POSTCARD OF A POSTCARD>

のどかな雰囲気の田園風景や葉や樹木が描かれたスェットや、絵文字風の子供が描いたようなイラストをあしらったオーバーサイズのプルオーバーは、お土産屋さんを連想させ、当時の大きいラコステのポストカードの様に、過去と未来を共鳴させている。

 

 

<THE DISCREET CHARMS OF THE BOURGEOISIE>

昔の別荘の壁紙やブランケットを思い起こさせる心地よいファブリックとテクスチャーを用いてシンプルで温かみのある物へと再構築された都会的なヘリテージピースへと柔軟にアップデートしている。プリンスオブウェールズ柄のタータンチェックとナイロンが組み合わされたリバーシブルのウインドブレーカー、軽量でマルチポケットをあしらったコットンキャンバスのバックパックが登場。ラバーブーツは’AIGLE’社とのコラボレーションによりシティユースとカントリーサイドのどちらにも合うようにデザインされている。

 

 

<MODULAR ARCHITECTURE>

再構築されたポロシャツ、保温性のあるハンティングポンチョ、キルティングのべルベット、2つに分けられるコート、袖が取り外し可能なリバーシブルレザージャケット、これらのモジュール型のデザインは日々のライフスタイルの多様性を意識させ、ハイブリットな哲学を歩み続け、広げるコレクションとなってる。

ラコステのヒストリーを知った上でファッションを楽しむのも面白い。

オフィシャルサイト:
www.lacoste.jp