欧米でも大人気!江戸時代の「粋」な根付装飾の世界

「根付」(ねつけ)とは、江戸時代、巾着袋や印籠などの紐に取り付けた留め具のこと。着物の帯に巻き挟んで、袋が腰から落ちないようにストッパーの役割を果たしていた。スマートフォンが主流になった今ではあまり見かけなくなったが、“ケータイストラップ”の起源が根付である。

 

動物などをデザインし、江戸の人びとのちょっとしたお洒落を演出。根付は、国外でも人気を博し、欧米では多くの博物館が根付を収集している。


日本の蒐集家として著名な、高円宮憲仁殿下が妃殿下と共に収集された貴重な根付コレクション約240点が千葉県佐倉市立美術館で一堂に公開される。

 

今回、企画展会場となる千葉県佐倉市は、江戸情緒を色濃く残す近隣の成田市・香取市・銚子市とともに日本遺産「北総四都市江戸紀行」に認定されており、いまでも「武家屋敷」や「佐倉順天堂」など歴史的な建物が残る城下町として繁栄した、まさに世界から一番近い「サムライのまち」だ。

今年は「佐倉城」が整備されて400年。佐倉城跡は、現在城址公園として整備されており、季節によって桜や紅葉など彩りに満ちた名所である。

「てのひらの小宇宙」と称される先人たちの卓越した技術に触れながら、江戸時代にタイムスリップする1日を過ごすのも粋ってものだろう。

展覧会名 「高円宮家所蔵 根付展-てのひらの小宇宙」
・会期   2018年1月20日(土)~2月18日(日)

■ 佐倉市立美術館ホームページ  http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/