平戸の歴史・文化・自然・食に触れ、ゆっくり⼼と感性を開き、余暇の楽しみを広げてくれる5部屋だけの小さなホテル「Kikka Hirado」。9月15日(日)に長崎県平戸市にオープンした。
館内から移ろう海を眺望できる同ホテルは、宿泊者以外も訪れることができるギャラリーを併設。平戸松山窯の三川内焼を常設展示する他、海と翻訳をテーマにセレクトした書籍も揃える。
全室スイートルーム・5室だけのリトリートホテル
平戸藩主の別邸・梅ヶ谷津偕楽園の隣地に建てられた同ホテルの客室は全てスイートルーム。かつての藩主たちが見ていた海景を額縁のような大きな窓から眺め、寛ぐことができる。
古くから九州の港町として、異国文化を受け入れてきた平戸ならではの、東西新旧が交わることをコンセプトとしたレストランダイニング。
目の前に広がる海と一体となるよう、開放感あるウッドデッキを備えたプライベートサウナ。そして、多様な価値観が交差し、つながるギャラリーラウンジなどを設える。
ゆったりと心を癒すギャラリーラウンジ&ライブラリー
「Kikka Hirado」では、ギャラリーラウンジにおける常設展示として、平戸松山窯の三川内焼を展示を行う。
また、ギャラリースペースや館内のリビングエリアには「海と翻訳/Sea and translation」をテーマに、セレクトした書籍をライブラリーに設置する。
三川内焼の窯元・平戸松山窯の定番絵柄は、唐子絵・祥瑞文様・唐草文様などで、作品の主流は染付。藍色に発色する呉須を用いて描く技法だ。
かつて使われていた登窯を再び甦らせ開窯し、焼成された白磁の杯など、御用窯時代の伝統・技術を受け継ぎながらも、常に新しい試みを取り入れ、新たな伝統が着実に育まれている。
また、ライブラリーは、戦国末期に長崎・平戸の海がキリスト教伝播の玄関口であり、そこから言葉の違う異国の文化が日本の言葉に翻訳され、咀嚼されながら日本文化のなかに組み込まれてきたということを踏まえ、海と翻訳をテーマに掲げる。
そんな平戸の文化的な魅力を通して、日常の忙しさから離れ、新鮮な自分と出会い直すための場がライブラリーとなるという。
現在、9月15日(日)から12月31日(火)まで、開業記念プランとして、2泊以上の宿泊で30%を実施中だ。
「Kikka Hirado」に滞在し、平戸・長崎に出会う旅は、日常の喧騒から離れ、過去や未来に想いを馳せる貴重な時間になるに違いない。
Kikka Hirado(キッカ ヒラド)
所在地:長崎県平戸市明の川内町字梅屋敷323-2
公式サイト: https://kikka-hirado.com/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000149503.html
(高野晃彰)