昨年6月に販売を開始した「ENNE T250」は、特定原付で唯一のペダル付き車種として販売初日に1,000台、累計で10,000台を超える大ヒットを記録した。
同機体を開発するENNEは、この度、発電量を向上させ、モーターも350Wへパワーアップをさせた「ENNE T350 Pro」を発売した。また、7月において、平日10時から19時の間で毎日試乗会を開催する。
発電量・モーターをパワーアップしたT350 Pro
「ENNE T250」は特定原付という性質上ペダルをタイヤに連結することができない構造の中で、どのように航続距離を伸ばすかということをテーマに開発された機体だ。
同機体に搭載する発電機構は、特許を取得しており、発電能力については先代のT250でも賞賛の声を多く博しているが、この度、その発電量を8倍に向上させ、モーターも250Wから350Wへパワーアップをさせた「ENNE T350 Pro」を発売した。
「ENNE T350 Pro」は、リアキャリアに本機専用のコンバーターキットを搭載することにより、50RPMから100RPMのケイデンスで発電機を回すことで、発電機はバッテリーと同程度の電圧を生成することが可能となった。
このケイデンスはゆっくり自転車をこぐくらいのスピード。ペダルの重さは必要な電力により変化するが、ギヤなしの自転車を平坦な場所で漕ぐくらいの負荷となる。もちろん新設計のアクセルを回すだけで、電動バイクのように乗ることも可能だ。
ENNE T350 Pro専用に開発したコンバーターユニット
普段はアクセルを使って、電動バイクとして使用できる「ENNE T350 Pro」。しかし、毎日使うものなので、時には充電を忘れた・充電する時間がないなどの状況もあるだろう。
特定原付のバッテリーが切れてしまえば、ただの重い荷物になってしまうが、「ENNE T350Pro」ならペダルを漕ぐことにより残りのバッテリー消費を劇的に減らすことが可能。したがって、バッテリー切れという最悪の事態を回避することができる。
また、特定原付に使用されるモーターでも回生ブレーキを搭載することは可能だが、通常は25km/h以上で走行していないとほとんど電力を発生しないばかりか、内部構造の複雑化により故障リスクが大きく跳ね上がる。
こうしたことからENNEは、特定原付における航続距離向上に最も適した形は、発電ユニットの搭載であるという結論にたどり着いたという。
そして、同コンバーターユニットをENNE専用に開発。これにより「ENNE T350Pro」は、バイクのように走行することができ、ペダルを漕ぐことで発電を行い、バッテリー寿命を2倍に伸ばすことが可能となった。
同機体は、7月中は平日10時から19時の間で毎日試乗会を開催する。試乗申込は、info@ennegt.comまで連絡のこと。実際にその走行感覚を試してみたい人は、この機会に申し込んでみたらいかがだろう。
ENNE T350 Pro
速度モード:6km/h・20km/h
重量:18kg
組み立て時サイズ:1,360mm×570mm×1040mm
折り畳み時サイズ:750mm×500mm×600 mm
純電気航続距離:50km~70 km
最大航続距離:100km~140km
車体最大荷重:150 kg
定格出力:350W
瞬間最大電力:700W
発電機定格出力:350W
バッテリー :14Ah・10.4Ah ※Panasonicなど
車体カラー:ホワイト・ブラック・ベージュ・ブルー
公式サイト:https://www.ennegt.com/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000078121.html
(高野晃彰)